ケニー・バロン・トリオ、円熟の極み。
The Kenny Baron Trio at the peak of their maturity
Kenny Barron Trio / Book of Intuition / 201
Piano – Kenny Barron
Bass – Kiyoshi Kitagawa/北川潔
Drums – Johnathan Blake
Written-By – Charlie Haden (Tracks: 10), Don Meyer (曲Tracks: 12), Elise Bretton (Tracks: 12), Kenny Barron (Tracks: 1 to 4, 7 to 9, 11), Sherman Edwards (Tracks: 12), Thelonious Monk (Tracks: 5, 6)
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Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
きのうに引き続いてジョナサン・ブレイクつながりで。
ケニー・バロン・トリオの2016年の作品。
メンバーは、ピアノのケニー・バロン重鎮と、
ドラムのジョナサン・ブレイク、
そしてベースが我らが北川潔、イェ〜イ!
ジャケ写も負けてないぞ、北川潔!貫禄十分。
というか3人親子のようだ。
のっけからいい調子!軽快なボッサで始まる。
ケニー・バロンの音は、エレガント!
2曲目には気合いの入ったハイテンポのシリアスな曲。
タイトル “ Bud Like ” ってそのまんま!バド・パウエル・ライクな曲。ドラム・ソロいいぞ!
以下も心地のいい楽曲は続くけど、さすがバロンは老練というか、元気。
その引出しの多さに驚かされる。
中盤で2曲続けてモンクの曲。ピアニストからも、もちろん他の楽器奏者からもモンクはモテモテ。
7曲目 “ Lunacy ” あたりがヤマ場、アグレッシヴな曲。
うねるベースライン、跳ねるピアノ、暴れるドラム、くっ〜!
美しいバラードを挟んで、躍動するワルツ。
そしてラストのしっとりとしたチャーリー・ヘイデン曲では、北川の味わい深いソロを堪能。
いいアルバムだ。これまたピアノ・トリオの教科書。
軽快なピアノ・トリオを楽しみたいけど、スムース・ジャズでは嫌なんだよ!
とお嘆きの貴兄に大オススメの1枚。