ブルーノート・レーベルのハード・バップの偉人たちと現代のプレーヤーとの夢の共演、ご機嫌なダンス・チューン!
A dream collaboration between the hard bop greats of the Blue Note label and the players of today, a dance tune in a good mood!
Makaya McCraven / Deciphering The Message / 2021
* サンプリング元のデータは記していません。
以下、現在の参加ミュージシャンのみ。
Drums, Bass, Percussion – Makaya McCraven
Guitar – Jeff Parker
Alto Saxophone – Greg Ward
Tenor Saxophone – De’Sean Jones
Trumpet – Marquis Hill
Guitar – Matt Gold
Vibraphone – Joel Ross
Bass – Junius Paul
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Degree of
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
火曜、水曜と規格外の超新星ドラマー、アレキサンダー・フルードのアルバムを紹介した。
ということで、きょうも規格外のドラマーのアルバムを紹介。
シカゴのドラマー兼プロデューサー、ビート・サイエンティストの異名をもつオトコ、
マカヤ・マクレイヴン。
2021年度を代表するアルバムに挙げたヒトも多かったかも。
なんせブルーノート・レーベルの全面的なバックアップを受けて、
過去音源を使ってリミックス、リプロダクトしまくった作品がこれだからだ。
全13曲。
元ネタは、ハンク・モブリー、ケニー・ドーハム、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ、ホレス・シルヴァー、クリフォード・ブラウン、デクスター・ゴードン、ケニー・バレルなど、そうそうたるハードバップの名作だらけなのだ。
もちろん現代的なビートというか、どの曲もマクレイヴンのドラム&ユニウス・ポールのベースの現代的なビートが被せられていることに気づくだろう。
そこにプラスして、ジェフ・パーカー、マズ・ゴールドのギターや、ジョエル・ロスのヴィブラフォンがレトロぽい音色ながらも彩りを加えている。
さらに、グレッグ・ウォード、デショーン・ジョーンズのサックス、
そしてトランペットのマーキス・ヒルが加わり、パーティ気分は絶好調だ。
どの曲も、ダンスフロアが沸き立つようなご機嫌なノリは、
さすがビート・サイエンティストの仕事かな。
オイラ的には、マーキス・ヒル節とマクレイヴン入魂の5曲目 “ Tranquillity ” が、
別格に素晴らしい出来だと思う。
ハード・バップ・スターと、現代のプレーヤーの夢の共演、
ジャズ=ダンス・ミュージックを再確認させてくれるご機嫌アルバム。