ジョン・アバークロンビーのどこまでも繊細なガラス細工を思わせるギターサウンドを堪能
The guitar sound of John Abercrombie’s delicate glasswork can be enjoyed on this album.
John Abercrombie & Frank Haunschild / Alone Together / 2011
Electric Guitar, Acoustic Guitar – Frank Haunschild
Electric Guitar, Acoustic Guitar – John Abercrombie
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きょうも、ジョン・アバークロンビー続きます。
このアルバムは、2004年のリリース。
アバークロンビーとドイツのギタリスト、フランク・ハウンシルドのデュオ作品。
レーベルもドイツの正統派アコースティック・ギター・ミュージック専門 “ Acoustic Music Records ” だ。
もちろんギターの名手同士だからなんだけど、
ギターが1本から2本に増えただけで、
なんでこんなに楽しいんだろ。
世のギター好きは、みんなそうに違いない。
2人の個性、音色、フレーズの繊細な違いを聴く楽しさ。
2人が紡ぎ出す旋律が絡み合う瞬間のときめき、感嘆。
ハウンシルドには申し訳ないが、
2人の対比で聴けば聴くほど、
ギタリストとしてのアバークロンビーの希有な存在が浮き立つ。
けっして破綻のない、どこまでも繊細なガラス細工のような美しさ。
爽やかな4ビートの出だし、陰影のあるワルツ、フォーキーな曲、明るいボッサ、
さまざまなタイプの曲が用意され、心地よさは満点。
ジャズ濃度はちょっと薄めで、4ビートは2曲だけど、
2人のギター・サウンドが時を忘れさせてくれる。