チック・コリアとパット・メセニーが共演した唯一のスタジオ録音盤!
The only studio recording of Chick Corea and Pat Metheny together!
Burton, Corea, Metheny, Haynes, Holland / Like Minds / 1998
Producer, Vibraphone – Gary Burton
Piano – Chick Corea
Guitar – Pat Metheny
Bass – Dave Holland
Drums – Roy Haynes
Written-By – Pat Metheny (Tracks:1,2,7,9), Chick Corea (Tracks:3,4,10), Gary Burton (Tracks:5,6), George Gershwin (Tracks:8)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
≪レジャンダリー・シリーズ≫ ベーシスト、デイヴ・ホランドの6回目。
今日は、1998年のゲートウェイの “ Like Minds ” 。
ジャズ界の名だたる5人が一堂に会した作品として、もう文句なし。
第42回グラミー、ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞を受賞している。
ゲーリー・バートンとチック・コリア、そしてパット・メセニーという、
ともすれば音がぶつかりそうな楽器の3人がいるのに、
まったくそんなことなく、素晴らしいコンビネーションで聴かせてくれるのは、
さすがとしか言いようがない。
そして終始続くグルーヴ。
そのことは、その後 “ Question and Answer ” にも発展したことで証明済みだ。
順序が逆になったけど先に紹介したパット・メセニーの “ Question and Answer ” は、このアルバムのリズム隊2人とメセニーのトリオなので、メセニーもこのアルバムで確かな手応えを感じたのだろう。
驚くのは、このアルバムでのコリアとメセニーの相性の良さなんだけど、
なのに共演はこのアルバムくらいしかない。
2人とも自分のやりたいことがありすぎる忙しい存在だからか、
船頭は2人要らないということなのかな。
それにしてもチック・コリア亡きいま、そういう意味でこのアルバムの存在は貴重だ。
ただ、1つ残念なのは、いまひとつコリアのピアノの録音が悪い。
これ、大きなスピーカーやヘッドフォンで聴けば聴くほど謎な感じ。
ピアノだけが音が遠いというか、拡がりがないというか、
なにか、1人だけがZoomかなにかで合わせているかような違和感が拭えないのは、とても残念だ。
ともあれコリアとメセニー共演の歴史的な1枚、聴き逃す手はない。