パスクァーレ・グラッソ × デューク・エリントン = 珠玉!
Pasquale Grasso x Duke Ellington = A collection of gems
強引ですが、パット・メセニー(ゲイリー・バートンだけど)、
カート・ローゼンウィンケルと来て、ギター繋がりで今日は、パスクァーレ・グラッソ。
(以前までパスカル・グラッソと書いてたけど、最近パスクァーレ表記が増えてるので変更)
「年に1日だけでもいい、全てのミュージシャンは自分の楽器を置いてデューク・エリントンに感謝を捧げるべきだ」
とは、帝王マイルス・デイヴィスの言葉。
そして、
「そこには、誰もが模倣できないような輝かしい個の世界が創造されている。エリントンのオーケストラの響きは、多数の異なる質が共存し織りなして行く有機的な時間空間であり、私たちがそこから学ばなければならないものは大きい。」
とは、かの武満徹先生の言葉だ。(Kinda Dukish「デューク・エリントンの世界」別館より抜粋)
まあ、コルトレーンは聴くけどエリントンはあまり聴かないな、というのが多くの日本のジャズファン(ま、オイラです)ではなかろうか。
そんな、デューク・エリントンの奥深い世界をパスクァーレ・グラッソが、ギター1本で深掘してるのが、このアルバム。
ただし、曲によってはベースとドラムを交えたトリオ演奏も聴ける。
ドラムがキース・バッラ、ベースがアリ・ローランド。
さらに、ヴォーカル入りまで2曲用意されている。
今をときめく天が授けたヴェルベット・ヴォイスのサマラ・ジョイ。
そしてもう1曲は、93歳の生きる伝説シーラ・ジョーダン。
この2人の曲がもう白眉。
どちらも、持ち味が十二分に活かされた極上曲。
もちろん、どの曲でもグラッソの歌うようなギターが堪能できる。
エリントンの美しい楽曲と、ギターの新時代を切り開くグラッソの超絶技。
ぼ〜と聴いてると心地いいことこの上ないけど、
どうやって演奏してるの?
と注意深く聴けば聴くほど、驚異的な内容。
エリントンの深遠な世界への入門編としても是非おすすめ。