カウント・ベイシーに捧げられた2001年のグラミー賞 最優秀ジャズアンサンブル賞作品。
The 2001 Grammy Award for Best Jazz Ensemble album dedicated to Count Basie.
Bob Mintzer Big Band – Homage To Count Basie/ 2000
Trumpet – Byron Stripling, Michael Phillip Mossman, Bob Millikan, Scott Wendholt
Trumpet [Solo] – Byron Stripling (Tracks: 3, 6), Michael Phillip Mossman (Tracks: 6), Scott Wendholt (Tracks: 4, 5)
Flugelhorn – Byron Stripling, Michael Phillip Mossman, Bob Millikan, Scott Wendholt
Alto Saxophone – Lawrence Feldman, Pete Yellin
Tenor Saxophone – Bob Mintzer, Scott Robinson
Tenor Saxophone [Solo] – Bob Mintzer (Tracks: 1, 4, 7), Scott Robinson
Alto Saxophone– Pete Yellin (Tracks: 3)
Baritone Saxophone – Roger Rosenberg
Baritone Saxophone [Solo] – Roger Rosenberg (Tracks: 1, 3)
Flute – Lawrence Feldman, Pete Yellin
Clarinet – Lawrence Feldman, Pete Yellin
Trombone – Keith O’Quinn, Larry Farrell, Michael Davis
Trombone [Solo] – Keith O’Quinn (Tracks: 6), Larry Farrell (Tracks: 3, 8), Michael Davis (Tracks: 5)
Bass – Dennis Irwin
Bass [Solo] – Dennis Irwin (Tracks: 4)
Drums – Brian Brake (Tracks: 7), John Riley
Guitar – James Chirillo
Piano – Phil Markowitz
Piano [Solo] – Phil Markowitz (Tracks: 2, 3, 4, 6)
Written-By – B. Mintzer (Tracks: 1, 4, 7), C. Basie (Tracks: 3), E. Harburg (Tracks: 2), F. Foster (Tracks: 6), N. Hefti (Tracks: 5, 8), V. Duke (Tracks: 2)
Producer – Bob Mintzer, Tom Jung
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Swingy / スウィング度 ☆☆☆
Modern Contemporary / 本流回帰度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて、せっかくだから本日もラージ・アンサンブルでいってみよう!
きょうのアルバムは、2000年リリースのボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの作品。
ボブ・ミンツァーについてざっくり説明すると、
ビッグバンドのコンポーザー・アレンジャーとしてサド・ジョーンズやアート・ブレイキーなどに楽曲を提供した他、自身も参加したGRPオールスタービッグバンドでもアレンジを担当。また、1980年代前半にはジャコ・パストリアスのツアーにもワード・オブ・マウス・ビッグバンドの主要メンバーとして参加した。
作品には今やビッグバンドのスタンダードナンバーとなったものも多く、世界各地のアマチュア・ビッグバンドに取り上げられている。また、サックス・アンサンブルの曲や教則本も数多く執筆。イエロージャケッツには1991年の「Greenhouse」から参加。ビッグバンドではテナーサックスまたはバスクラリネットを演奏することが多いが、イエロージャケッツではウインドシンセサイザーを演奏することも多い。(サックス・オンラインより)
要は、ビッグバンド、ラージ・アンサンブルの歴史における近年の重要人物ということ。
イエロージャケッツのメンバーということもあり、フュージョン・テイストの強いヒトでもある。また、教育者として、彼の書いたスコアが世界中の吹奏楽部でも演奏されているという、じつはスゴイひと。
そんな彼が率いるビッグ・バンドが、
タイトルでよく分かるとおりカウント・ベイシーへオマージュを捧げたのが本作だ。
もうね、始終楽しい空気が続く。ご機嫌なスゥインギング・タイム。
まあ、プロのジャズ・ミュージシャンで、
しかも、自らビッグ・バンドに参加しようとするヒトに、
カウント・ベイシーへのリスペクトのない者はいない。
演奏できる歓びと、ホントのびのび演ってる感、
こころの奥底から演奏をするシアワセ感が伝わってきて、
聴いてるこちらまでニマニマしてしまう。
カウント・ベイシーの魅力に、
ミンツァーらしい親しみやすさ、彩りの華やかさ、
そしてLAを拠点にする彼らしい、軽快さと明るさが加えられたベイシー・サウンド。
さすが、2001年のグラミー賞の最優秀ジャズアンサンブル賞はダテじゃない、
すばらしい作品。