ウィーンに持つ自らのジャズクラブ “BirdLand” でのライブ・アルバム!
Live album at his own jazz club “BirdLand” in Vienna!
Joe Zawinul & The Zawinul Syndicate / Vienna Nights / 2006
Keyboards, Vocoder, Vocals, Produced By – Joe Zawinul
Bass – Linley Marthe
Drums – Nathaniel Townsley (Tracks: 5, 6, 8)
Drums, Percussion – Karim Ziad (Tracks: 1 to 4, 6, 7, 9)
Guitar – Alegre Correa (Tracks: 1 to 4, 6, 7, 9), Scott Henderson (Tracks: 2, 6, 9)
Guitar, Vocals – Amit Chatterjee (Tracks: 5, 8)
Percussion, Vocals – Arto Tuncboyaciyan (Tracks: 1 to 4, 6, 7, 9), Manolo Badrena (Tracks: 5, 8)
Vocals, Percussion – Aziz Sahmaoui (Tracks: 1 to 4, 6, 7, 9), Sabine Kabongo
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ ジョー・ザヴィヌルの巻、
No.005は、2005年の “Vienna Nights” 。
ザヴィヌルが故国に作ったジャズクラブ「バードランド」で行った2週間のライヴの演奏から選ばれたアルバムだ(ヴィエンナは、ウィーンの英語読み)。
彼は2007年に癌で75歳の生涯を閉じるが、このアルバムは2005年リリースなので、まさしく彼の生前出された最後のライヴ盤ということになる。
生涯現役と捉えるべきか、あるいは現役半ばにして倒れたと捉えるべきか、
75歳にして彼の創造意欲は、まったく衰えを知らない、というか進化している。
ウェザー時代の曲も2曲演奏しているけど、ラストの “Boogie Woogie Waltz” を聴けばそのことが如実に分かる。
ワン・アンド・オンリーな目くるめくザヴィヌル・ワールドが展開され、圧倒される。
ザヴィヌル・シンジケートのメンバーもかなり入れ替わっているものの、
まったく落ちないクオリティは、ザヴィヌル型オーケストラと呼べるこのグループのリーダーとしての彼の統率力、求心力の強さといったものを感じざるえない。
ファンクとスィングとスピリチュアルが織りなすザヴィヌルの宇宙。
哀愁と陶酔と人間愛と音楽の神への飽くなき接近。
ジョー・ザヴィヌルの世界を堪能されたし。
それにしても、ウィーンの “BirdLand” はまだ健在なのだろうか、
ならば是非いってみたいものだ。