クラウドファンディングでアルバムをリリース、新時代のチェンバー・ミュージック!
Crowdfunded album release, new era of chamber music!
New Piano Trio / NP3 / 2016
Cello, Producer – Ivan Turkalj
Piano, Producer – Maria Radutu
Violin, Composed By, Producer – Florian Willeitner
先週火曜日の記事にて、ドイツのジャズ・アワードについて触れたものの、
ドイツのジャズについてまったく紹介していない体たらく(というか知らない)。
ま、そんなこんなで今日はドイツのジャズを。
と言いながら、いきなり本日のアルバムは、
「これは、ジャズじゃなくてクラシックだろ!いや、ネオ・クラシックか!」
という声も聴こえそうなノンジャンルな1枚。
いやいや、バンド名で思いきり「ピアノ・トリオ」と名乗ってるからいいのでは、
と思ったけどクラシック音楽でも3人ならトリオを名乗るよね。
3人とも純然たるクラシックの人。
まあまあ、堅いことは言わない。
あらゆる音楽をのみ込んで成長するのがジャズ(オイラの言葉より)だ。
リーダーのマリア・ラドゥトは、ルーマニア出身のピアニスト。
彼女はウィーン音楽大学を卒業してドイツを中心に世界で活躍。
そして、4年間をかけてこのプロジェクトを起こしクラファンでアルバムリリース、ツアーを実現した。
聴いてもらえれば、ジャズではないけど新時代のチェンバー・ミュージック、
ポピュラー・ミュージックだというのが分かると思う。
音楽のジャンルなんて、いまやかなり曖昧だ。
「ジャズは死んだ」とはよく言われる。
しかし、世界的に楽器人口は増えてるし、
情報の発達とともに演奏技術も進歩する一方だ。
そして、そんな楽器を持つ人々が指向するのは、
クラシックだけでもないし、いわゆる歌ものとしてのポップスだけではない。
誰だって自分自身の音楽を創造したいし、誰かの伴奏だけをしたい訳でもない。
そんな音楽に魅せられたヒトたちすべてをのみ込むジャズというフィールドは、
これからも楽しみでしかないとオイラは思うのだ。
話が変な方向へ行っちゃった。
ジャズ、いや音楽の可能性を感じさせる今日の1枚。