グルダ×ザヴィヌル、オーストリアの生んだ2人の天才ピアニストがジャンルを越えての対話。
Gulda and Zawinul, two genius pianists born in Austria, are in dialogue across genres.
Friedrich Gulda, Joe Zawinul / Music for Two Pianos / 2012
Piano – Friedrich Gulda, Joe Zawinul
Band – WDR Big Band Köln (Tracks: 2)
Conductor – Jerry Van Rooyen (Tracks: 2)
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ ジョー・ザヴィヌルの巻、
No.007は、最終回かしら、2012年リリースの異色のアルバム。
もちろん、2012年はザヴィヌルの没後で録音は1988年のものだ。
クラシック界の巨匠、フリードリヒ・グルダとの共演ライブ。
オイラは、クラシックの世界に暗いので全然知らなかったけど、
グルダは、かなり異端の人でジャズ好きが高じ、
1956年にはアメリカに渡りNYの名門クラブ「バードランド」にてフィル・ウッズらセプテットを率いてライヴ盤も残したヒトらしい。
2人は、2歳違いで同じオーストリア出身。
どういう交流があったのかは知らないけど、
ザヴィヌルは過去にグルダの曲を幾度か取り上げている。
3曲収録で、
1曲目ブラームス、
2曲目グルダ、3曲目ザヴィヌルの作品となっている。
いきなりスリリングなブラームス。
そして、2曲目では2人まったく違った空気のソロを聴くことが出来る。
3曲目は、ウェザーリポートの名曲を、これでもかと果敢に攻めるグルダ。
まさしくジャンルを越えた天才2人の対話がここにある。
がっつりザヴィヌルのピアノを楽しめるのも楽しいが、
動画で2人の楽しそうなプレイを確認できるのは、うれしい限り。