Trombone player's albums

Marshall Gilkes, WDR Big Band / Köln / 2015
マーシャル・ジルクス,WDR・ビッグ・バンド / ケルン / No.4260

当代一のトロンボーン奏者と伝統のビッグ・バンドの蜜月の記録。
A record of a honeymoon between the best trombonist of his day and a traditional big band.

Marshall Gilkes, WDR Big Band – Köln / 2015

Arranged By, Conductor, Trombone, Producer – Marshall Gilkes
Bass – John Goldsby
Drums – Hans Dekker
Guitar – Paul Shigihara
Piano – Frank Chastenier
Reeds – Jens Neufang, Johan Hörlen, Karolina Strassmayer, Olivier Peters, Paul Heller
Guest, Trumpet, Flugelhorn – Michael Rodriguez
Trombone – Andy Hunter, Ludwig Nuss, Mattis Cederberg, Shannon Barnett
Trumpet, Flugelhorn – Andy Haderer, John Marshall, Rob Bruynen, Wim Both
Composed By – Arlen/Mercer (Tracks: 1)
Composed By, Producer – Marshall Gilkes (Tracks: 2 to 10)

きのう紹介のトロンボーン奏者マーシャル・ジルクスのアルバムをもう1枚。

こちらもラージ・アンサンブルというか、こちらは本格的なオーケストラ、
幾度かこのブログでも登場してるWDR・ビッグ・バンドとの共演アルバム。

しかしサウンドの方は、伝統的というより
マリア・シュナイダー・オーケストラに代表される現代的なサウンド。
楽曲の方も、1曲を除いてマーシャル・ジルクスの作品だ。

じつはジルクスはレコーディング前月まで4年間WDR・ビッグ・バンドに在籍していた。
言うならば、卒業記念アルバムみたいなものかな。

マーシャル・ジルクスの曲は、どんなに超絶テクニックを用いていても、
それを感じさせないほどのメロディックさ、歌心と優しさに満ちている。
トロンボーンの音色も相まって、たまらなくいい気分にさせてくれる。

現代的な透明感あふれ硬質でクリアなサウンドなのに暖かい。
ジルクスの人柄は知らないけど、まちがいなくいい人。
というかトロンボーン吹きに悪人なし。
(そのことは、ジャズに出会う前に谷啓に学んだ)

多彩なアレンジと技と迫力、そして限りない優しさでシアワセになれる1枚。
当代一のトロンボーン奏者と伝統のビッグ・バンドの蜜月の記録。

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