現代ジャズのトップランナーが再構築する超クールなマイルス・サウンド!
The ultra-cool Miles sound, reimagined by one of the top jazz players of our time!
SFJazz Collective / Music of Miles Davis & Original Compositions: Live: SFJAZZ Center 2016
Trumpet – Sean Jones
Alto Saxophone – Miguel Zenón
Tenor Saxophone – David Sánchez
Trombone – Robin Eubanks
Bass – Matt Penman
Drums – Obed Calvaire
Piano – Edward Simon
Vibraphone – Warren Wolf
SFJazz Collectiveをもう1発、こちらは2016年。
ジャケット分かるとおりSFJazz Collectiveの “マイルス・デイヴィス” 特集。
こちらは、すばらしいですよ。
SFJazz Collectiveは、いろんなテーマ、ヒトを取り上げてやってるけど、
ことマイルス・デイヴィスですから、
素材の良さ、
ミュージシャンの本気度、
ミュージシャンの血肉度( ?!)、が違う。
(ついでに聴く側の厳しさも加わるけど)
さてメンバーは、
トランペットにショーン・ジョーンズ、
アルトのミゲル・ゼノン、
テナーのデビッド・サンチェス、
ベースがマット・ペンマン、
ドラムのオベド・カルヴェール、
ピアノのエドワード・サイモン、
トロンボーンのロビン・ユーバンクス、
ヴィブラフォンに、ウォーレン・ウルフという布陣。
きのうのアルバムとは、ジョーンズ、サンチェス、カルヴェー、ウルフがスィッチしている。
のっけの “So What” から気合いが入りまくってる。
アヴィシャイ・コーエンのためにアレンジされたような意表をつく “Nardis” 。
美しすぎる導入からの “Milestones” 。
ムーンリヴァーかと思わせて “Tutu” 。
トランペットとドラムがガチ対峙する “Bitches Brew” 。
もう全曲おもしろい。
アレンジを担当するのは、楽曲ごとにちがうけど、
どの曲もオクテット8人、ベースとドラムを外しても6重奏というほぼラージ・アンサンブルな構成から繰り出されるアンサンブルの多彩さに驚かされる。
加えてリズムの複雑さと、それを支えるカルヴェールの刺激的なドラミングの冴えに目を見張る。
マイルスへのリスペクトは当然ながら、
その精神を受け継ぐクール過ぎるアンサンブル。
現代ジャズのトップランナーが再構築するマイルス・サウンド。