アルト・サックスのベテラン ジム ・ スナイデロ、カート・ローゼンウィンケルをフューチャーしての新機軸!
Veteran alto saxophonist Jim Snydero announces a new innovation featuring Kurt Rosenwinkel!
Jim Snidero / Far Far Away featuring Kurt Rosenwinkel / 2023
Alto Saxophone – Jim Snidero
Guitar – Kurt Rosenwinkel
Piano – Orrin Evans
Bass – Peter Washington
Drums – Joe Farnsworth
きょうは、ひさびさの通常営業。
きのうのカート・ローゼンウィンケルのアルバム繫がりで、
本日はローゼンウィンケル参加のジム ・ スナイデロの最新作。
メンバーは、アルトサックスのジム ・ スナイデロに
ギターがカート・ローゼンウィンケル。
ピアノがオリン・エヴァンスで、
ベースは、ピーター・ワシントン、
ドラムが、ジョー・ファンズワースという布陣。
2曲が、スタンダードで後がすべてジム ・ スナイデロ作だ。
カート・ローゼンウィンケル好きのオイラにとっては、ひさびさの作品。
(だってカートの前リーダー作は、ピアノ作品だったもんね)
もう、彼の音色が飛び出してきただけで、けっこうシアワセ。
今更ながら、誰が聴いても分かる個性的な音色を獲得するということは大変だけど、
大事なことだと感じる。
もちろんギターだからエフェクタを揃えれば同じような音は出て来る。
でも、あのフレーズ、そしてそれを支えるテクニックというものがあってこその音色だ。
通常のギタリストのサウンドと違って、カートのギターは管楽器との相性がこの上なくいい。むしろ管楽器やシンセとのアンサンブルを考えた上で創りあげた音なのだと思う。
まあ、メセニーがギター・シンセを使うのもロングトーンが出せないというギターの弱点を補ってプレイしたいという同じ発想なのだろう。
カートを意識して書かれた楽曲だからというのも当然あるだろうけど、
彼が加わると、途端に今っぽさ、幻想的な浮遊感がプラスされて楽曲に奥行きが出る。
ゲストとして2・3曲参加なのではなく、
全編にわたってカートのサウンドを楽しめてオイラ シアワセ。
ただ、ピアノのエヴァンス、ドラムのファンズワースは、いまひとつ乗り切れていないような点だけが気になった(アレンジの問題か)。