世界中が固唾を飲んで2人に音に耳を傾けた夢の共演!
The world listened with bated breath to the sound of their dream collaboration!
Metheny Mehldau / Quartet / 2007
メセニー・メルドー / カルテット
Guitar, Producer – Pat Metheny
Piano – Brad Mehldau
Bass – Larry Grenadier
Drums – Jeff Ballard
Written-By – Mehldau (tracks: 1, 3, 8, 9), Metheny (tracks: 1, 2, 4 to 7, 9 to 11)
現代ジャズドラマー列伝 ≪ ジェフ・バラードの巻、第9弾 ≫ は、
パット・メセニーとブラッド・メルドー・トリオが共演したという2007年の “Quartet” 。
彼らの共演が実現したのは、そもそも2006年の “Metheny Mehldau” だった。
そのときは、2曲をのぞいてデュオ曲でしめられていた。
ということで、このアルバムは、タイトルも “Quartet” 。
前作も素晴らしかったけど、カルテットでの演奏をもっと聴きたいというファンの声がカタチになった作品。
メセニーといえば、すでにこの時、ジャズ界のトップ・オブ・トップ。
そして、メルドーも95年の初リーダー作から10年、
破竹の勢いで自分のスタイルを世に示し、
あらたなジャズ界のヒーローという地位を築き上げた頃合い。
まあ、ベタな言い方だと「夢の共演」ということになる。
もうね、世界中が固唾を飲んで2人に音に耳を傾けた。
そして、その期待に十二分に応えたのが、
前作と本作の2枚だ。
メルドーらしさが、もっとほしいな〜なんて思ってた時期もあったけど。
いまは、素直にこの美しい世界を楽しめる。
やはり、ふたりの個性、そしてやり取りは、時代を超えて胸を打つ。
この2枚は、2000年代初頭を代表するアルバムとして、
歴史に刻まれてゆくはずだ。
Jeff Ballard / ジェフ・バラード
– 1963年、カリフォルニア州サンタクルーズ生まれ –
14歳でドラムを始め、カブリヨ・カレッジで音楽理論を学び、多くのバンドとツアーしながらドラムへの独自のアプローチを開発した。24歳の時、8ヶ月間レイ・チャールズのビッグバンドに参加。1990年にニューヨークに移り、ベン・モンダー、カート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナー、ベン・アリソンとコラボレーションを始めた。2005年にブラッド・メルドーが、スペインに戻ることを計画していたホルヘ・ロッシーの代役としてジェフを自身のトリオに招聘する。
レコーディング・セッションやツアーの共演者は、チック・コリア、パット・メセニー、ジョシュア・レッドマン、カート・ローゼンウィンケル、などなど。マーク・ターナー、バラード、ラリー・グレナディアを擁するFly Trioの共同リーダー、自身のグループ、ジェフ・バラード・トリオさらにジェフ・バラード・フェアグラウンズと幅広い活動で知られる。
非常に多彩で、様々な音楽ジャンルに対応できるドラムスタイル。緻密に演奏することができる一方、フリーなアドリブ演奏も得意で強いグルーヴ感や独特なリズム感がある。ドラムセットのセッティングにも独自性が強く、様々なドラムセットやシンバル、そして世界中の民族楽器を使用しカスタマイズしている。