その存在感をしめし、大いに飛躍した女神たちのセカンド・アルバム!
This is the second album by these goddesses, who have made a great leap forward with their presence!
Artemis / In Real Time / 2023年
アルテミス / イン・リアル・タイム
Piano (Tracks: 1 to 4, 6 to 8), Electric Piano (Tracks: 1, 5, 7),
Vocals (Tracks: 1) – Renee Rosnes
Drums – Allison Miller
Bass – Noriko Ueda
Trumpet – Ingrid Jensen
Flute (Tracks: 1, 6), Soprano Saxophone (Tracks: 3, 4),
Alto Saxophone (Tracks: 2, 4, 5, 7, 8) – Alexa Tarantino
Tenor Saxophone – Nicole Glover
きょうは、≪ 現代ジャズドラマー列伝 ≫ アリソン・ミラーの続きで第5弾。
ピアニストのリニー・ロスネスが、リーダーを務める “Artemis” のセカンド。
メンバーは、ドラムがアリソン・ミラーで、
ベースが、植田典子!
トランペットのイングリッド・ジェンセン、
フルート、ソプラノ&アルト・サックスでアレクサ・タランティーノ、
テナーサックスでニコール・グローバーという布陣。
3管編成ということもあり、
ちょっとした(?)ラージアンサンブルな空気が濃い。
現代的で高度なアンサンブルが特長で、
その中にはなやかな情景、ダークネス、疾走感、
さまざまなニュアンが織り込まれてゆくけど、
一貫した爽やかさに貫かれている。
卓越したソロより、
楽曲の空気感、世界観で聴かせるスタイル。
もちろんラージアンサンブルではない分、
重厚さや壮大さは、さほどないし、
むしろ、その分感じるタイトさ、親近感が心地よい。
アリソン・ミラーと植田典子がつくり出すグルーヴがもたらす皮ふ感みたいなものが大きいのかもしれない。
リニー・ロスネスのピアノは、さほど出しゃばらないというか、
あまり全面に出ないけど、
全編を通しての統一感、ストーリーの流れは、
全曲彼女が編曲していることで生まれている。
各自の非常に高い演奏能力と見事なアンサンブル。
ロスネスの作編曲能力に支えられ、
1枚目では感じられなかったリアリティが刺激的。
その存在感をしめし、大いに飛躍した女神たちのセカンド・アルバム。