スロベニア出身のユーレ・プカルと、クロアチア出身のマティヤ・デディッチが創り出した「ハイブリッド」!
A “Hybrid” created by Jure Pukl from Slovenia and Matija Dedić from Croatia. !
Jure Pukl, Matija Dedić / Hybrid / 2017年
ユーレ・プカル, マティヤ・デディッチ / ハイブリッド
Tenor Saxophone – Jure Pukl
Piano – Matija Dedić
Bass – Matt Brewer
Drums – Johnathan Blake
Special Guest
Tenor Saxophone – Melissa Aldana (Tracks: 2, 7)
はい、きょうもスロベニア出身のサックス奏者ユーレ・プカルの1枚。
これは、2017年リリースのアルバム。
アルバムはダブルネームで、もうひとりはマティヤ・デディッチ。
クロアチア出身のピアニスト。
他は、ベースがマット・ブルーワー。
ドラムが、ジョナサン・ブレイク。
そして、ゲストとしてテナーサックスでメリッサ・アルダナとなっている。
(アルダナの客演多いな、パートナーなのかな !? )
これも、ガチなコンテンポラリーで、オイラ好み。
プカルは、相変わらず淀みないし、
初聴きマティヤ・デディッチのピアノもよく転がって心地よい。
ジョナサン・ブレイクも叩きまくっててうれしい。
ブルーワーのメロディックで安定感あるベースラインは頼もしいし、スローな曲では俄然存在感が増す。
そして、もちろんアルダナが加わる2曲は、じつに重厚かつ美しいハーモニーを聴かせてくれる。
勢いよくスタートした曲調も、
後半では、ややしっとりと哀愁を帯びたメロディが目立ち、
なにか2人の故郷とその音楽を想像させてくれる。
プカルは、曲調によって巧みにソプラノ、テナー、そしてバスクラを使い分けて、楽しませてくれる。
スロベニアとクロアチア、日本と韓国じゃないけど、とかく隣国どおしというのは問題があるものだ。
そんな問題を乗り越えて創られたという意味でのタイトル “Hybrid” だろうか?!
まあ憶測に過ぎなければ、それはそれでなおいい。