David Sánchez / Carib / 2019年
デイビット・サンチェス / カリブ / No,2196
きのうは、キューバのロベルト・フォンセカだったけど、きょうはプエルトリコ出身のサックス奏者デイビット・サンチェス。
デイビット・サンチェスは、
こちらや、“ SFJAZZ Collective ” のメンバーということで、
紹介したヒト、つまり実力は折り紙付き。
ジャズとラテン音楽を融合したサウンドが売り、
そしてこのアルバム・タイトルは “ カリブ ” だ。
爽やかな出だしではあるが、次第に青い空と白い雲的 “ カリブ ” ではないことに気づく。そしてドラムレスでパーカッション・オンリーな曲がほとんど。
流れる水のように常にバックにパーカッションが鳴っているし、ちょっと聴いたことないような音も目立つ。メンツには、パーカッショニストが3人も名を連ねてて、デイビット本人も叩いてる。
いわゆるラテンなアルバムではなく、むしろアフリカを思わせる曲想でモーダルな感じ。ウェイン・ショーターを思わせるようなサウンドというか意外な展開にびっくり。そしてそれがまたいい。
ギターのラーゲ・ルンドという組みあわせも想定外の組みあわせだけど、ラーゲ・ルンドってこんなひとだったっけ? でも、めちゃ上手い。
うねるように流れるリズムにピアノ、ギターが彩りを添え、そのうえを泳ぎ回る野太いテナー・サックスがカッコいい。ラテン・アフロ・フレーバーなコンテンポラリー。
“ カリブ ” というタイトルからオイラが想像したステレオタイプなサウンドを、完全に吹っ飛ばす名盤。リズムの海に身をまかせるのだ。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆
Trance / トランス度 ☆☆
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Tenor Saxophon, Percussions, Vocals – David Sanchez
Guitar – Lage Lund
Piano – Luis Perdomo
Bass – Ricky Rodriguez
Percussions – Oded Calvaire
Percussions – Jhan Lee Aponte
Percussions – Markus Schwartz
David Sanchez “CARIB” Live at The Jazz Standard