Guillermo Klein – Los Guachos / Cristal / 2019年
ギジェルモ・クレイン – ロスガチョス / アチピコ / No,2057
きのう紹介のベルナルド・モンクは、アルゼンチンの人だったけど、
アルゼンチンなら、この人を忘れてはいけない。
ギジェルモ・クレイン。
クレイン率いるラージ・アンサンブルのオルケスタがロスガチョスだ。
アルバムは2019年リリースだけど、ロスガチョス結成は1994年。
すでに4半世紀を超えるキャリア、筋金入りだ。
ギジェルモ・クレインの魅力は、そのパーソナルなストーリー性にある。
ふつうラージ・アンサンブルというと、その編成の大きさからどうしても大仰な楽曲が多い。
大河ドラマ的とでも言おうか。
大げさで派手でドラマティック。
やがて訪れる大団円、カタルシス。
ゆえにどうも聴く側にもエネルギーが必要。
何曲も、あるいは立て続けにアルバムを聴くのはしんどい。
でもギジェルモの楽曲は、もっと身近なストーリー性に溢れてる。
親近感、それにストリート感とでも言おうか、路地裏のオルケスタ。
誰が呼んだか(オイラですが)、
ラージ・アンサンブル界のトム・ウェイツ。
彼の楽曲にもミニマム・ミュージックの影響は大いに感じられるけど(特に3曲目)、ありがちな都会的で理知的でクールなミニマムではなく、
ちょっとヌケてて朗らかでユーモラス、最高!
ロスガチョス・メンバーも半端ないメンツ。
彼の創作する音楽の、そんな魅力がメンバーをも惹きつけてやまないのではないだろうか。ギジェルモの音楽は、ずっと追っかけていきたい。
Piano, vocals – Guillermo Klein
Alto saxophone – Miguel Zenon
Tenor saxophone – Bill McHenry
Soprano saxophone, tenor saxophone, baritone saxophon – Chris Cheek
Trumpet, flugelhorn – Diego Urcola
Trumpet, flugelhorn – Taylor Haskins
Trombone – Sandro Tomasi
Guitar – Ben Monder
Bass – Fernando Huergo
Drums – Jeff Ballard
Percussion, trumpet – Richard Nant
↓ 残念!動画見当たらず。3曲目 “ Nos Mirarán Pasar ” が聴ける。