Rebirth Brass Band / Rebirth of New Orleans / 2011年
リバース・ブラス・バンド / リバース・オブ・ニューオリンズ / No,2006
昨年末、大掃除にもってこいの音楽としてビヨンセ “ ホームカミング ” を取り上げ、続いてニューオリンズのプリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンドを取り上げた。
ビヨンセ ✕ ブラスバンドの組み合わせに驚いた知人から、ほんとにブラスバンドはあっちでも盛り上がってるのか?と問われた。(あっちでもって、あっちが本場ですが。その知人の息子は吹奏楽部でがんばってて日本では近年めちゃ盛り上がってる状況があるらしい、吹奏楽は行進はしないけど)
ということで、いくつかブラスバンド系を取り上げてみたい。
このリバース・ブラス・バンドは、ニューオリンズで1983年に結成されたバンド。
一聴して伝統的なスタイルを守りながらも多様な音楽を飲み込んだ現代的なものだと分かると思う。
この作品は、2012年のグラミー・最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム受賞作品。
おまけに、リバース・ブラス・バンド は、今年度のグラミーのノミニーでもある実力者だ。
“ セカンドライン・ファンク ” という言葉がある。
セカンド・ラインとは、ニューオリンズのブラスバンドを伴った伝統的なパレードの名称。お祭りや葬儀のパレードではまずブラスバンドが行進し、その後を参列者や野次馬がついていく。パレードは先頭を歩くファースト・ラインとその後につくセカンド・ラインとに分かれる。ファースト・ラインが故人の遺族および関係者のみである一方、セカンド・ラインとはブラス・バンドの奏でる音楽に魅せられ、ファースト・ラインの後について参列する人々のこと。
それらセカンドラインの伝統的なスタイルを活かしながら、ジャンルを超えた音楽を吸収したグルーヴィーなサウンドが、セカンドライン・ファンク と呼ばれる。
そんなウンチクも、一瞬で吹っ飛ぶようなグルーヴと楽しさ。
中高生のブラスバンド&吹奏楽プレーヤーにこそ聴いてもらいたいサウンドだ。
ていうかオイラ、吹奏楽の大会とか未体験なんで全然様子が分からないんだけど、今どきってどんな選曲でやってんだろう。
マリア・シュナイダーとか、スナーキー・パピーとか、こんなニューオリンズ系を演っほしいもんだな。
Rebirth Brass Band
Rebirth Brass Band “Big Chief” Live at the Maple Leaf
Rebirth Brass Band – Rebirth Groove
Rebirth of New Orleans by Rebirth Brass Band (2011-04-12)
- アーティスト:Rebirth Brass Band
- 出版社/メーカー: Basin Street Records
- メディア: CD