さて現代ジャズドラマー列伝、
スウェーデン、e.s.t.のマグヌス・オストロム、
UKのリチャード・スペイヴンを紹介したら、
同じくUKジャズの雄 “GoGo Penguin” を支えるドラマーを紹介しないワケにいくまい。
Rob Turner / ロブ・ターナー
– UKマンチェスター出身 –
マンチェスターのロイヤル・ノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックでジャズパフォーマンスを学び、2009年に結成されたピアノ・トリオ “GoGo Penguin” の初代ドラマーとして2021年まで活動。
“GoGo Penguin”は、ジャズ、クラシック、エレクトロニカ、ロックなどの要素を融合させた独特なサウンドで知られ、即興演奏と洗練されたアレンジが特徴であり、クラシック音楽やヒップホップの影響も感じられる独自の音楽スタイルで注目を浴びる。
ロブの独自のドラミングスタイルと緻密なリズムセクションのプレイ、テクニカルなドラムパフォーマンスと音楽的なセンスは、バンドのサウンドの重要な要素。マシンライクな精密なグルーヴと緻密なリズムトリック、メタリックな音色が持ち味。
↑ ロブ・ターナーに関しての個人情報はあまりなくてBioなど詳しい方いたら情報ください。よろしくお願いいたします。
UK、マンチェスターの生んだ現代ジャズ・ピアノ・トリオの超新星!
A supernova of contemporary jazz piano trio from Manchester, UK!
GoGo Penguin / V2.0 / 2014年
ゴーゴー・ペンギン / V2.0
GoGo Penguin
Piano – Chris Illingworth
Bass – Nick Blacka
Drums – Rob Turner
さてUKといえば、まず名前があがるのが、
このグループ、ゴーゴー・ペンギン。
名前はかわいいが、スゲー緻密で、繊細で、売れてる。
特にドラマー、ロブ・ターナーのテクは、半端ない。
やや甘め、ミニマルなフレーズのピアノと
ドラムンベースな鬼テク・ドラムの組みあわせ。
そこにファンクネスは、ゼロ。
スウェーデンのピアノトリオ “ E.S.T. ” の進化形とでも言おうか。
クラシックの影響強いヨーロッパのジャズが、
ドラムンベース、クラブミュージックと融合して生まれた感じ。
“ E.S.T. ”がロック色が強かったのに対し、
よりミニマム・エレクトロ色が強い印象。
アコースティックではあるけど、
エフェクター等の処理も含め、そうとう作り込んだ感ある現代のジャズ。
その名が知れ渡ってから、さほど時間もかからない間に、
ジャパンにもフォロアーのピアノ・トリオを多く生みだした。
一見、スタイルをパクるのは簡単(いや難しいか)かもだけど、
アルバム通してのコンセプト&作り込み度、完成度、
比類するようなモノは、けっしてそうそう現れない。
UK、マンチェスターの生んだ超新星。