John Abercrombie / Night / 1984年
ジョン・アバークロンビー / ナイト / No,1189
1975年のデイヴ・リーブマンから、
ちょっとだけ進んで1984年、ジョン・アバークロンビー、リーダー作。
オイラ、凄いギタリストと聞けばすぐさま聴きたくなるたちだけど、
こんだけジャズギターのトップ何人かに数えられる大御所でも、
聴いてこなかったギタリストが2人いる。
1人はこの、ジョン・アバークロンビー。
もう1人は、ビル・フリーゼルだ。
前者は、 “ ザ・幽玄 ” 、後者は “ ザ・カントリー ” 。
どちらもホワホワつかみどころない系で、ちょっと聴いただけでよく分からん、と放り投げたっきりだった。
ようはオイラ、その程度の子供耳ってことなのかな。
しかし、音楽定額サービスのおかげ失敗を恐れずバンバン試聴できる、素晴らしい。
このアルバム、最初の1音から、 “ 今回は幽玄じゃありませんよ ” と宣言。
ヤン・ハマーのキーボードが弾む。
ん、レゲエのリズムね、と気を緩めたところにマイケル・ブレッカーが
入ってきて盛り上げる。
全編通してディジョネットのドラムとの対話がなんとも心地いい。
“ ザ・幽玄 ”もありながら、後半怒濤の踏み込み。
5曲6曲目の疾走感が堪らない。
ジョンアバには悪いが、
ヤン・ハマー&ブレッカーというメンツがこの盤を成功たらしめている
ような気がしないでもない。
いずれにせよ聴きどころ満載な名盤、気持ちいいぜ!
Guitar – John Abercrombie
Drums – Jack DeJohnette
Keyboards – Jan Hammer
Tenor Saxophone – Michael Brecker
残念ながらこのメンツでの動画が、見つからない。