Theo Croker / Star People Nation / 2019年
セオ・クロッカー / スター・ピープル・ネーション / No,1140
なんじゃ、このジャケットは!前回、カッコよかったのに。
これじゃ、 “ 僕の四畳半にペット持った宇宙人が降り立った ” じゃん。
(後述 ↓ )
Q:どういう意図のジャケットデザインか説明して頂けますか?
A:ジャケット写真の背景はマンハッタンのローワー・イーストサイドのぼくの祖母のアパートの部屋だよ。政府が貧民に与えたプロジェクトハウスだよ。ぼくの両親はそこで暮らしてた。今はいとこが住んでる。そこにぼくが純粋なエレメントとして立っている、という図だ。普段着を着て、自然光の中で、ぼくのルーツをドキュメンタリーとして捉えた図なんだ。神は常に不完全な使者を送るだろ。メサイアってのは立派に着飾った人であったためしはないからね。Interview #195 Theo Croker シオ・クローカー
すみませんでした。そういう意図だったんですね。( ↑ 後述)
さて、気分を変えてセオ・クロッカー最新盤。
タイトルも “ 物理学者 ” “ 宇宙速度 ” ときて、
“ スター・ピープル・ネーション ” 星人国家 ?!
ま、世界市民くらいの意味かな。
サウンドの方も成層圏突破!
1曲目出だしのソロ、ロングトーン&ドラムの絡みからゾクゾク。
メンバーは、おそらくだけど、
ベース、ドラム、サックス、キーボードの4人は、変わらない。
ゲストにピアノでELEW。
なんとエリック・ハーランドも一曲叩いてる!
ギターが今回抜けてるけど、
シンセやサンプラーで十分と言うことか。
相変わらず、ドラムのスネアやシンバルが、
ピアノやシンセとシンクロしたりばらけたり、
そこをロマンチックに泳ぎ回るセオのペット、
そしてサックス。
そういう楽曲の組み立てが堪らなくカッコいい。
散発的に降ってくるようなスネアの音色がとても印象的だ。
マイケル・キングのピアノも
アーウィン・ホールのサックスも申し分なし。
ジャケット以外、言うことなしの名盤。
セオ・クロッカーは、
これで完璧に現代ジャズのトップ戦線に躍り出たね。
Trumpet, Trumpet,Vocals,Sampler,Synth,SynthBass,
Programmed By – Theo Croker
Acoustic Bass – Eric Wheeler
Alto Saxophone – Irwin Hall
Drums, Sampler, Sequenced By – Kassa Overall
Electric Piano, Synth – Michael King
Vocals – Rose Gold(tracks:2)
Vocals – Chronixx(tracks:10)
Piano – ELEW(tracks:8)
Drums – Erick Harland(tracks:9)
Drums, Sampler – Kassa Overall(tracks:9)
Theo Croker – Subconscious Flirtations and Titillations (Official Audio)
Theo Croker – Star People Nation (Portrait)
- アーティスト: Theo Croker
- 出版社/メーカー: Masterworks
- 発売日: 2019/05/17
- メディア: CD
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