スペイヴンのつくり出すドラグジーな陶酔感に浸る!
Immerse yourself in the draggy euphoria created by Spaven!
Richard Spaven / Spaven’s 5ive / 2010年
リチャード・スペイヴン / スペイヴンズ・ファイブ
Drums – Richard Spaven
Keyboards – Vincent Helbers
Keyboards – Grant Windsor
SynthBass – Neil Charles
Bass – Robin Mullarkey
Electric Piano – Benet McClean
Guitar – Marc James
Vocals – José James
MC – DJ DooWop
現代ジャズドラマー列伝 ひさびさの登場 ≪ リチャード・スペイヴンの巻 ≫ 第4弾!
昨日紹介のモード全開とは、まったく空気の異なるフューチャリスティックなアルバムをUKから。
大好きなドラマー、リチャード・スペイヴン2010年の初リーダー作。
ホセ・ジェイムズの2010年作「Blackmagic」に参加し、
以来ホセ・バンドのコア・メンバーとして世界的な注目を集めたスペイヴン。
このアルバムでも、ホセが1曲歌ってる。
ジャズ、ヒップホップ、クラブ・ミュージックを股にかけ、
一聴打ち込みかと思わせるクールなビート&サウンドが特徴。
オイラの場合、彼のドラム音だけをずっと追いかけていられるというか、
身をまかせていられる。
あるいは動画だと、彼のドラミングだけをずっと見続けていられる。
なにか麻薬的な陶酔感がある。
このアルバム、冷静に考えると、あのジャズの流れを変えた
ロバート・グラスパーの「Black Radio」より2年早い。
なにか変革が起こるとき、
なんの繋がりもないところで同時多発的に同じようなことが起こる。
ぞくに、シンクロニシティと言うけど、
このアルバムは、大きな変革期に先んじた新しい萌芽だったのでは。
あらたなジャズのひとつの雛形になったのではないだろうか。
そんな気がする。
それはともかく、
オイラ酒飲むときのリチャード・スペイヴン率高し。
Richard Spaven Live @Jazz re:freshed (Spaven’s 5ives launch party)
Richard Spaven / リチャード・スペイヴン
– 1974年、ロンドン生まれ –
イギリス・ロンドン出身のジャズドラマー。
ジョシュア・レッドマン、ヘロニウス・ファン・フリースウィク、ロバート・ミッチェル、クリス・ポッター、そしてグレゴリー・ポーターなど、多くの著名なミュージシャンたちと共演し、その特異な演奏スタイルと才能が高く評価されてる。
そのドラミングは、完璧に計算され構築され高密度。従来のダウンビートを避けシンコペーションとグリッチを多用、オンビートとオフビートを自在に操る多種多彩ぶりで、限りなく切れのいいサウンドでビートを牽引する。
まさしく、UKクラブ・ジャズ・シーンを象徴する存在として絶大な人気を誇る。