Saxophon player's albums

Jazz Drummers of Today
現代ジャズドラマー列伝

Eric Harland / エリック・ハーランド / No,009

草原で心地良い風に吹かれているように爽快!
Refreshing, like being blown by a pleasant breeze in a meadow!


James Farm – Two Steps

James Farm / City Folk / 2014年
ジェイムズ・ファーム / シティ・フォーク

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Soprano Saxophone(Tracks: 2, 10), Tenor Saxophone (Tracks: 1, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9) – Joshua Redman
Bass – Matt Penman
Drums, Dulcimer (Tracks: 3), Bass Drum (Tracks: 6), Shaker (Tracks: 9) – Eric Harland
Piano, Keyboards, Vocals (Tracks: 2) – Aaron Parks
Written-By – Aaron Parks (Tracks: 2, 5, 6), Eric Harland (Tracks: 3), Joshua Redman (Tracks: 4, 9, 10), Matt Penman (Tracks: 1, 7, 8)

さて、きょうも現代ジャズドラマー列伝で、 ≪ エリック・ハーランドの巻 ≫ 第9弾。

きょうのアルバムは、かなりフェイヴァリットなアルバム。
大好きなハーランドと最高のメンツ。
ピアノはクレイグ・ティボーンではなく、アーロン・パークス。

ジェイムズ・ファームは、ユニット名。
ジャケットに書いてあるメンバー名でわかるとおり、
4名の頭文字からとった洒落だ。

まあ、コンテンポラリー・ジャズでは、
スーパーがつく4人といってもいいメンツ。

ジョシュア・レッドマン、アーロン・パークス、
マット・ペンマン、エリック・ハーランド。

このアルバム、スルメ盤。
聴けば聴くほどいい。繰り返し繰り返し楽しい。
牛だけに反芻 × 4な名盤。

何でだろ、それぞれ持ち合った曲が秀逸、
そして、4人の関係が絶妙。
おそろしく高度なこと演ってるのに、やけに楽しげ。
激しいのに軽やか。

ジャケット・デザイン、タイトルと相まって、
草原にいるかのように爽やかさ。

レッドマンの底知れぬテクニックと軽やかさ。
パークスの深みのある美しい楽曲とソロにコンピングに変幻自在な魅力。
なんといってもエリック・ハーランドのたたき出すビートの存在の大きさ。
マット・ペンマンのラインもソロも素晴らしい。

なかでも、3曲目エリック・ハーランド曲「North Star」は、白眉。
この曲のドラムに関する解説を見つけたので見ていただきたい。
現代ドラムあるいはコンテンポラリー・ジャズのリズムが、
↓   いま、どんなことになっているのか驚愕!この動画は、必見 !!!

https://www.facebook.com/Studiolitedrum/posts/550237358384499
↑ こちらで、ドラムスクールの先生が、ハーランドのドラミングについて
「21世紀に入って『難解なフレーズを物凄いスピードで見事にやってのけるドラマー』は世界中で大量発生しているが、ハーランドの演奏は、全く別次元だ。」と、解説しているのでぜひ。

Eric Harland / エリック・ハーランド
– 1976年、テキサス州ヒューストン生まれ –

地元ヒューストンの有名なHigh School for the Performing and Visual Artを卒業。17歳の時にはプロとして演奏を始め、ワークショップでウィントン・マルサリスにNYで学ぶことを奨められマンハッタン音楽学校に入学、卒業後は、ヒューストン・バプティスト大学(聖書研究学部)で神学を学び、その後、牧師として叙階される。
ベティ・カーター、ジョー・ヘンダーソン、マイコイ・タイナー、マイケル・ブレッカー、テレンス・ブランチャード、ブランフォード&ウィントン・マルサリス、ウェイン・ショータなどと共演。2014-2016年シーズン、SFJAZZセンターのレジデント・アーティスティック・ディレクターを務め、現代のトッププレーヤーとしてジョシュア・レッドマン、デイヴ・ホランド、チャールズ・ロイド、ジェイソンモラン、クリスポッターらとの共演、あるいは自身のグループ「VOYAGER」での積極的な活動も評価が高い。
ハイピッチなチューニングが特長で、高速シングル・ストロークの流麗さやダイナミクスの幅広さに定評がある。彼の豊かな音楽性はソロプレイヤーやバンドの状況に素早く反応し、ピアニシモのコントロールやフレージングの速さも素晴らしい。また、彼の始めたタムの上にシンバルを乗せてたり、ハイハットにタンバリンを乗せてリズムを刻んだりする様々な試みは、いまやドラマーのトレンドとも言える。ジャズ・ドラマーとして最も多忙な1人。

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