ギルモアが放つハイエナジーなギター・コンテンポラリーは、音のカレードスコープ!
Gilmore’s high-energy guitar contemporary is a charadescope of sound!
David Gilmore / Energies Of Change / 2015年
デビッド・ギルモア / エナジーズ・オブ・チェンジ
Guitar – David Gilmore
Bass – Ben Williams
Drums – Antonio Sanchez
Piano – Luis Perdomo
Saxophone,Bass Clarinet – Marcus Strickland
Talking Drum – Kofo Wanda (tracks: 3)
このアルバム、もうメンツだけでスゴい。
なんつったってドラムが、アントニオ・サンチェス。
ベースは、新鋭ベン・ウィリアムス(サンチェスとともにメセニー・ユニティ・バンド)。
ピアノは、アフロ・キューバンなルイス・ペルドモ。
そしてサックスにマーカス・ストリトックランドという精鋭。
1曲目から普通に変拍子で攻め立てる。
メンバー全員いいんだけど、
特に若手の2人が素晴らしい。
マーカス・ストリトックランドは、
ソプラノ、アルト、テナーサックスにバスクラリネットと自由自在。
低音好きのオイラはバスクラにクラクラ。
ギルモアのエグいソロ、全方位からたたみ掛けるサンチェスのドラム。
ベン・ウィリアムスのベースソロだって負けてない。
どんどん上がるテンション、絡むサックス、ピアノ。
2曲め以降もヒートアップ。
更にシリアスな曲、美しいアコースティック・ギターでのバラード、
同じくテンション高めでも、リズムの変化が楽曲を際立たせる。
しかし、このメンツをまとめ上げるギルモアの力量、センス、
作編曲能力は相当のもの。
最近のジャズ・ギターは、ふにゃふにゃしてばかりで、とお嘆きのあなたに、
ギンギンにコンテンポラリーなギターを味わえるオススメ盤。
ギルモアの創り出す音のカレードスコープ。