マッキャスリンの魅力を余すとこなく出し切り、デヴィット・ボウイ的ダーク・スペース・オデッセイな空気も満載な傑作!
A masterpiece that brings out all of McCaslin’s charms and is filled with a David Bowie-esque dark space odyssey atmosphere.
Donny McCaslin / Beyond Now / 2016年
ダニー・マッキャスリン/ビヨンド・ナウ
Tenor Saxophone, Flute, Alto Flute, Clarinet – Donny McCaslin
Drums – Mark Guiliana
Bass – Tim Lefebvre
Guitar – Nate Wood
Keyboards – Jason Lindner
Synth, Vocals – David Binney (Tracks: 5, 9)
Vocals – Jeff Taylor (Tracks: 2)
きょうも、現代ジャズドラマー列伝 ≪ マーク・ジュリアナの巻 ≫ で、第10弾!
再び、ダニー・マッキャスリンの2016年のアルバム。
デヴィット・ボウイとの共演と直後のレコーディング、
興奮冷めやらぬ空気の伝わってくる一枚。
2曲は、ブライアン・イーノ&デヴィット・ボウイ チーム作の楽曲も収録。
メンバーはボーカル以外は前作同様で3作目。
ボウイとの共演をへて、さらにワイルドに、
さらに自由になった感の強いダニー・マッキャスリン。
このアルバムも名盤と断言します。
ダニー・マッキャスリンのソロ、あるいはフレーズの魅力は、
あまたのテナー吹きと違った平衡感覚にある。
ときおり「どういうアプローチだ ?!」(オイラは、楽理よく分かりませんが)
というような「違う言語で歌ってるの?!」的なモードがよくある。
その特異モードと通常のモードがない交ぜになって襲ってくるところが、
オイラ的堪らんポイントだ。
そんなマッキャスリンの魅力を余すとこなく出し切った本アルバム。
デヴィット・ボウイ的ダーク・スペース・オデッセイな空気も満載な傑作だ。