Brad Mehldau / Largo / 2002年
ブラッド・メルドー / ラルゴ / No.1004
元旦からピアノが続きます、本日もメルドー。
きのうのSongs と聴き比べると、
なにか対極にあるような作品。
時折たまったものを吐き出すように、
毛色の違ったアルバムを発表するメルドー。
右腕の竜が暴れだすのかも。
ジャケットもなにかマグリットを思わせるかのように、
メルドーのインナーワールドな空気を纏ってる。
と言ってもノイジーなピアノとか激しいプレイとかではない。
オーセンティックなジャズのメソッドから離れた作品とでも言おうか、
しかし、あくまでも、いやどこまでもリリカルだ。
ロックやポピュラーからジャズを聴き始める人には、
逆に入りやすい作品かもしれない。
サンプリング音あるいは電子的な処理が大幅になされたドラム音、
管弦楽的な管と弦のアレンジメント、
はたまた自身の叩くヴィブラフォンまで加わっているものの、
すべてオーバーダビングなしで出来てるところは、
やはりまぎれもなくメルドーのジャズ。
なにかフレーズがクセになる感じで、
ついつい聴きたくなる一枚。
Brad Mehldau – Arrangement, Composer, Percussion, Piano, Vibraphone,
Jon Brion – Chamberlin, Composer, Guest Artist, Guitar, Producer
Matt Chamberlain – Composer, Drums, Percussion
Victor Indrizzo – Drums, Percussion
Jim Keltner – Drums, Guest Artist, Percussion, Prepared Piano, Vibraphone
Jorge Rossy – Composer, Drums, Percussion
Larry Grenadie – Bass
Darek Oleszkiewicz – Bass
Thomas Pasatieri – Orchestration
Brad Mehldau – Largo