Kurt Rosenwinkel / Caipi / 2018年
カート・ローゼンウィンケル / カイピ
No.008 でカート・ローゼンウィンケルのことを
暗いと書いてしまったら、
どうもこの目が恨めしげに感じられるんで、
あわてて、ジャゲットも内容も
明るげな最近の作品をご紹介、カイピ。
制作10年!
そういう意味でその作り込み具合から、
「 Hertcore 」続編的意味合いが大きいのかもしれない。
「ジャズもそれ以外の音楽も自分にとっては等しく価値がある」というか、
ウソつけない気持ちの部分の折りあいを力業でもってゆくというか、
良くも悪くも、この人は正直でマジメなんだと思う。
ブラジリアンテーストをふんだんに取り入れた
カート・ローゼンワールド、自身歌も歌ってる。
アルバムを通しての雰囲気が、やはりパット・メセニーを想起してしまう。
なんというかな、
アルバム一枚が、ロードムービー的というか、
一枚が、旅というか、一大叙情詩というか、
「そういったコンセプト自体がジャズにもありなんだ」
それはメセニーの功績とも言えるけど、そんな一枚だ。
もしくは、そんなコンセプトなかったのに
はからずもそうなっちゃったな一枚かもしれない。
日曜の昼下がりとか陽光に、
よく合わせてるお気に入り版。
Kurt Rosenwinkel:Guitar,Drums,Synthesizer
Eric Clapton:Guitar(8)
Mark Turner:Saxophone(2,7, 9)
Alex Kozmidi:Baritone Guitar (3)
Pedro Martins:Drums( 6)Synthesizer(2, 6, 9)Harmonium(4)Vocals(1, 4, 6,9, 11)
Chris Komer:French Horn (11)
Frederika Krier:Violin(2, 5, 10)
Amanda Brecker:Vocals(7,8, 9),
Antonio Loureiro:Vocals(3)
Kyra Garéy:Vocals(4)
Zola Mennenöh:Vocals(10)
Kurt Rosenwinkel – Caipi / Casio Vanguard / Kama (New Morning – Paris – July 17th 2017)