アルト・サックス奏者ウィル・ヴィンソンのアルバム。
アントニオ・サンチェスのドラムとギターのギラッド・ヘクセルマンとでの変則トリオ。
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
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Soprano & Alto Saxophone – Will Vinson
Guitar – Gilad Hekselman
Drums – Antonio Sanchez
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きょうもドラマー、アントニオ・サンチェス関連の1枚。
アルト・サックス奏者ウィル・ヴィンソンのアルバム。
変則トリオ、サックスとドラムと、あと1人がギターのギラッド・ヘクセルマン。つまりベース・レスだ。
年上のビッグ・ネームとのマッチングが多いアントニオ・サンチェスとしてはめずらしく若い世代とのユニット。ウィル・ヴィンソンが6歳下で、ギラッド・ヘクセルマンは12歳下となる。
なかなか楽しい演奏なんだけど、ベースがいない分ヘクセルマンのギターは自由度が少ない。どうしても低音よりで弾かざるをえない。あるいはコード・トーンを鳴らしながらのソロになってしまうので、ヘクセルマンのギターが聴きたい人にはちょっともの足りないかも。
しかし、ベースがいない分ドラム、アントニオ・サンチェスの自由度は逆に上がっている。ベースラインを考えなくていいので叩き放題だ。最年下のヘクセルマンが割を食っているのではなかろうか、余計な心配か。
つまり、ウィル・ヴィンソンのサックスがよく歌い、サンチェスが好きに叩いてるというワケで、これがことのほかおもしろい。
ウィル・ヴィンソンのオリジナルが4曲に、スタンダードが4曲。
クズし、あるいは遊び、実験、シャレ、企みの分かりやすいスタンダード曲が、より愉快だ。
タイトルは、3曲目コール・ポーターの名曲 “ It’s Alright With Me ” をもじったものかな。
“ 私だったらかまわないわよ ” というような意味のゲイ&不倫な歌だよね。
“ 3人だったらかまわないよ…… ”、ヤバくないですかそれ。
ま、シャレだよね。