2020年の大本命、アンブローズ・アキンムシーレは、ジャズ界のアーモンドアイだ!(引退はしないけど)
Ambrose Akinmusire / On The Tender Spot Of Every Calloused Moment
Trumpet, Electric Piano(tracks: 3, 11),
Producer – Ambrose Akinmusire
Bass – Harish Raghavan (tracks: 1, 2, 4-10)
Drums – Justin Brown(tracks: 1, 2, 4-10)
Piano – Sam Harris (tracks: 1, 2, 4-10)
Vocals – Genevieve Artadi (tracks: 3), Jesus Diaz (tracks: 1)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
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一週間くらいブログ休んで、みっちりサイト・リモデル作り込みをやろうと思ってたけど、3日でネをあげました。
また通常運行に戻りますね。
さて、12月に突入。
2020年度のグラミーのノミネートも発表されたし、いろんなメディア等で今年のジャズ10枚だの、ランキングだのが発表される季節となりました。
間違いなく2020年を代表する1枚。
あるいは必ずやベスト5入りしそうなアルバムが本日の1枚、アンブローズ・アキンムシーレ。もちろん、グラミー・ベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされてる。
さて中味だ。
まず、アキンムシーレの音楽をよく知らない人、ジャズに不慣れな人は、お願いだから最初の2・3曲で投げ出さないでほしい。やがてアナタは、美しい宇宙を目撃するから、なんちて。
そうじゃない人(中毒者)には、もういきなり美しい混沌が現れて、のっけから堪らない。
いろんな宇宙の姿を垣間見るように、
目の前に混沌と閃光と拡張と静寂と、
はかないが美しい奇跡のようなものが訪れる。
それにしてもアキンムシーレのトランペットの音色は、もう楽器の限界を超えて信じがたいものがある。
心の深いところまで染みこんでくるような、孤独の傍らによりそって勇気づけてくれるような美しさ。
(もう自分でも何を書いているか、よく分からない)
彼とそのユニットの創りだす世界は、なんのフォーマットを持たないようでありながら渾然一体となって目まぐるしく動き回る。
明滅を繰り返すその俊敏な動き、目にも止まらぬフットワーク。
瞬発力としなやかさ、切なさの連続と高まり。
まるで音楽のようではないか。
いや、音楽という美しき生きもの、あるいは生まれたての宇宙を見るような驚きにクラクラする。
そうそう、それから9曲目 “ Roy ” は、亡きロイ・ハーグローブに捧げられた曲だ、涙。
すばらしい作品にかなり取り乱す。本年度ナンバー1確定。