ウォルフガング・ムースピールのギターが、ガッツリ堪能できるトリオでのECM第4弾、東京レコーディング。
Wolfgang Muthspiel, Scott Colley, , Brian Blade / Angular Blues
Guitar – Wolfgang Muthspiel
Bass – Scott Colley
Drums – Brian Blade
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Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
ウォルフガング・ムースピールのECM第4弾は、なぜか東京で録音されたもの。ベースのスコット・コリー、ドラムのブライアン・ブレイドとのトリオ作品。
2018年8月の東京・コットンクラブでの3夜6セットの公演を終えた翌日に池袋のレコーディングスタジオStudio Dedeで録音されていたもの
トリオとして6セット演って、下準備充分!ってところで録ったんだね。
意外と、ジャズにはこんな旅先録音的なものも多い(池袋は知らんけど)。
9曲中7曲がムースピール作、ほかはスタンダードが2曲。ムースピールとしては大変珍しい。
前作、前々作とアンブローズ・アキンムシーレをフューチャーした楽曲が中心だったけど、今回トリオということでムースピールのギターをメインに聴きたかった人には堪らない作品。
タイトルに、ブルースとつくけど特にブルース集というわけではない。
ただし、ムースピール作 “ Ride ” は変形ビバップな曲だし、つぎのコール・ポーターは4ビートだし、ムースピールにしてはブルースぽさをほんのりと感じる。
でもタイトル曲は、2曲目か ?! これブルースなんですか ?!
Angular=角張った、確かに拍のまったくとれない変拍子の曲ではある。
全編通してスコット・コリーの野太いベースが大変心地よく、シンプルな曲ながらも1曲ごとに新鮮な驚きのあるプレイで楽しませてくれる。
“ Solo Kanon in 5/4 ” では、おハコのサンプラーでの進化したひとりプレイで唸らせる。
ギター好き、集まれ。