マーク・キャリーのセンチメンタル・サイド。
キャリア初のソロ・ピアノは、亡きアビー・リンカーンに捧げられたもの。
Marc Cary / For the Love of Abbey
Piano – Marc Cary
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Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて今日まで、マーク・キャリー。
このジャケ写いいですね、いい顔してる。
混沌の90年代00年代のNYジャズ・シーンをサヴァイブしてきたオトコの様々なモノが写り込んでる(気がする)。
このアルバムは、そんなマーク・キャリーが2010年に他界したジャズ・ヴォーカリスト、アビー・リンカーンに捧げたソロ・ピアノ・アルバム。キャリア初のソロ・ピアノだ。
マーク・キャリーは、若い頃からずっと彼女のバンドメンバーとしてツアーを廻っていたんだね。彼女から、いろんなことを教わったに違いない。
キャリーのピアノは、どこまでも骨太で力強い。
しかし、そんな中からジンワリにじみ出るロマンティシズム。
抑えてもあふれるセンチメンタル。
大切な人だったんだねアビー・リンカーン。
カミさんのいない静かな夜、ひとりウィスキーをかたむけるのに最適な音楽。
沁みてください。