“ 月曜日のブラッド・メルドー ” 終了とともに 新シリーズを開始。
「ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
「ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ ”
(なんで試験やねん)よろしく!
月曜日・新シリーズ
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.002
Kamasi Washington / Harmony of Difference / 2017年
「異なるものが共存する良さを祝福したい」
by カマシ・ワシントン
Kamasi Washington / Harmony of Difference
Tenor Saxophone – Kamasi Washington
Bass – Miles Mosely
Drums – Ronald Bruner Jr.
Drums, Percussion – Tony Austin
Keyboards – Brandon Coleman
Piano – Cameron Graves
Trombone – Ryan Porter
Trumpet – Dontae Winslow
Alto Saxophone – Terrace Martin(track 6)
Electric Bass – Thundercat(track 6)
Flute – Rickey Washington(track 6)
Guitar – Matt Haze(track 6)
Vibraphone – Nick Mancini(track 6)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
第2弾、ピアノ・トリオの次はサックスいってみよう。
これはね〜ホントおすすめ。
もう、これ聴いたら誰もがハッピーな気持ちになれるから。
そういう意味では、「ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」に匹敵するアルバムと言って過言ではない。
なかなか、ないですよこんなアルバム。
もう、現代ジャズは屈折したものが多いから。
かといってラテン・ジャズだと忙しすぎるし、
ただ明るければ良い、ノリノリならいいというワケでもない。
ジャズ界きってのカリスマ、カマシ・ワシントンの人気の秘密、音楽の魅力は、なんといってもその絶大なる肯定感。
このアルバムは、カマシ・ワシントンの壮大な愛の賛歌。
しかし、構えて聴く必要は微塵もない。
ただただ、音楽にゆったりと身をゆだねればいい。
あたかも曇り空から、にわかに光が降り注ぐかのような荘厳さ。
見慣れた街並み日常の風景が、映画のように輝きだし、とても前向きな気持ちになる。
よっしゃー、なんか分かんけどがんばろ〜!な気分、多幸感に包まれる。
迷える仔羊よ、カマシ・ワシントンを爆音で聴くのだ。