2000年以降のオルガン・ジャズで、まず思い浮かぶアルバム。
ジャック・ディジョネットのトニー・ウィリアムス “ LifeTime ” へのトリビュート・アルバム。
Jack DeJohnette, Larry Goldings, John Scofield : Trio Beyond / Saudades / 2006年
Drums – Jack DeJohnette
Guitar – John Scofield
Organ, Electric Piano, Sampler – Larry Goldings
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Punkish / ブチきれ度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
きのうは、ドクター・ロニー・スミスの最新盤を紹介したので、オルガンものを続けてみよう。
これは、オルガンとギターとドラムの変則トリオ、オルガンがベースを兼ねてベース不在のことはよくある。
でも、こんな強力な布陣はなかなかない。なんせジャック・ディジョネットとジョン・スコフィールドとラリー・ゴールディングスだから。
もうね、1曲目から4ビートでガツンと来る。これだよ、これ!
8ビートのファンキーよりのオルガンではなく、これ!
オルガンでのベースライン&バッキングからのベースライン&ソロ、こんなんが好きなんだ。
ゴールディングスいいぞ!スコフィールドもディジョネットも快調にとばしてる。
2枚組のライヴだから、長丁場。もちろん8ビートや、フリーっぽいものからバラードまであらゆるスタイルをやってるけど、コンテンポラリーぽい展開のオルガンは、他ではなかなか聴けない。
ディジョネットもいつになくぶっ込んでくるし、スコフィールドも、キレがいい。
まさしく3人の思う存分のインタープレイが楽しめる名盤だ。
考えてみると、ディジョネットとスコフィールドの共演も、ゼロではないけどかなり少ないはず。
これがECMからリリースされているという点も含めて貴重なライブ盤かも。