アレックス・シピアギンの3管+シンセ+ヴォーカルな続編は、都会的なセンス、浮遊感とスリル、インタープレイの絶妙なブレンド。まさしくコンテンポラリー。
Alex Sipiagin / Nofo Skies / 2019年
Trumpet – Alex Sipiagin
Alto Saxophone – Will Vinson
Bass – Matt Brewer
Drums – Eric Harland
Piano, Keyboards – John Escreet
Saxophone – Chris Potter
Vocals – Alina Engibaryan
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
今日まで、クリス・ポッター関連。
これは、先週紹介のアレックス・シピアギン “ モーメンツ・キャプチャード ” と同じメンツでの2作目。
こんかいは、各自フリーのインプロみたいな導入からのテーマ、意表をついてカッコいい。
テーマのあとは静かな炎とでも言うのか各自のソロとエリック・ハーランドの一騎打ち的展開がクール&ジビれる。
今回も、ヴォーカル曲が何曲かあって雰囲気は前作と近いけど、楽曲によりメリハリがあって、迫力だけで押してこないというか、もうちょいクールというか、前回が “ 動 ” なら今回は “ 静 ” という感じ。
オイラ、あまりに重層的な厚みのあるサウンドだけで来られると、すぐにもたれてごちそうさまとなっちゃう達なんで、じつに好みで心地いい。
しかも、ハーランドのドラミングが、一層クッキリ際だって楽しいことこの上ない。
漂う浮遊感とスリル、超絶プレイではあるけど暑苦しくないバランス。
おしゃれで都会的なヴォーカル曲、かと思えば後で熱いソロが絡み、アコースティックとエレクトリックのミックス具合も絶妙で違和感なし。
なかなかありそうでない個性、際立つセンス、巧みな1枚。
そうそう今回は、ジャケット・デザインも、今っぽくて ◎ 。