坪口昌恭の ” ヴィゴラス ” でも叩いてたオラシオ・エルネグロ・エルナンデス大活躍。
ポリリズミックなWR賛歌にぶっ飛べ!
Horacio Hernegro Hernandez, who also played in Masayasu Tzboguchi’s “Vigorous,” is very active. Blast off to a polyrhythmic WR-style number.
Sasi Shalom / Nedyaj / 2021
Piano, Keyboards – Sasi Shalom
Saxophone – Ole Mathisen(Tracks: 1, 2, 7, 8, 9)
Saxophone – Gary Thomas (Tracks: 5)
Saxophone – Teodross Avery(Tracks: 3)
Saxophone – Donny McCaslin(Tracks: 4, 10, 11)
Guitar – Oz Noy(Tracks: 6)
Bass – Matthew Garrison(Tracks: 1, 3, 5, 8, 11)
Bass – Richard Hammond(Tracks: 2, 7)
Bass – Arie Volinez (Tracks: 6)
Bass – Kai Eckhardt (Tracks: 4, 10)
Drums – Horacio “El Negro” Hernandez (Tracks: 1, 2, 5, 7, 8, 9, 10, 11)
Drums – Antonio Sanchez (Tracks: 3)
Drums – Davide Pettirossi (Tracks: 6)
Percussion – Gilad Dobrecky (Tracks: 4, 11)
Vocals – Bodi Shalom(Tracks: 1)
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Degree of
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
先週、坪口昌恭の ” ヴィゴラス ” を聴きながら、そういえば最近もウェザー・リポート(以下WR)の影響の大きなアルバムを聴いたなと、このアルバムのことを思いだした。
サーシー・シャロームの ” Nedyaj “(なんと読むのかじつは不明)。
30年におよぶ長い活動歴がある(映画やテレビ音楽で活躍、ダニー・マッキャスリン、アントニオ・サンチェスとは、バークリーで同級生)けど、あまり知られていなかったイスラエルのキーボーディストだ。
全編にわたって、シンセの音色を聴くだけでジョー・ザビルヌルを彷彿とさせる響き。
しかも、1曲目のタイトル・ナンバーは、加えてリズムがかっ飛んでいる。
ポリリズム具合が半端なくゾクゾクする仕掛け満載だ。
クレジットを見るとドラムスが、坪口昌恭の ” ヴィゴラス ” 同様、オラシオ・エルネグロ・エルナンデスではないか。アンタってヒトは、思わずニンマリしてしまう。シャロームのキーボード・プレイもだけど、サックスのオレ・マティセンがまたじつにいい。
しかしながら、全編見ると固定のメンバーだけでなく、色んなミュージシャンが参加していて、セッション・アルバム的な色も濃い。
シャローム同様、初めて聴く名も多いけど、ビッグネームも混じってる。
同じイスラエル出身ギタリスト、オズ・ノイは1曲参加で存在をしめし、ダニー・マッキャスリンは3曲参加、アントニオ・サンチェスも1曲参加と豪華。
先ほどのオラシオ・エルネグロ・エルナンデスは8曲参加で、やはりキーマンなのかもしれない。
今後、サーシー・シャロームがどんな方向性のアルバムをつくるのか、ちょっと気になるところだ。