現代音楽であり、テクノであり、ジャズでもあり、同時にそのどれでもない音楽。スイスの奇才ニック・ベルチュが追求する反復の美学。
Music that is contemporary, techno, jazz, and none of the above at the same time. Swiss genius Nik Bärtsch pursues the aesthetics of repetition.
Nik Bärtsch’s Mobile / Ritual Groove Music / 2001
Piano – Nik Bärtsch
Bass Clarinet, Alto Saxophone – Don Li
Drums – Kaspar Rast
Marimba, Percussion – Mats Eser
Producer – Nik Bärtsch
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きょうはまた、たいへんな曲玉で攻めるよ。スイスの奇才ピアニスト、ニック・ベルチュ。
きのう挙げたジャック・デ・ジョネット近辺を最近よく聴いてたんだけど、自ずとECMまわりになる。
ということで、2000年以降のECMで目立った存在と言えば、このベルチュになるわけ。
とか言いつつ、このアルバムはまだECM前の作品だった。
ニック・ベルチュズ・モバイルは、ニック・ベルチュ率いるユニットの1つ。
これは、ホントにジャズなのか ?!
分かりづらいけど、インプロビゼーションは確かにある。
反復が多用されミニマル・ミュージックの要素が非常に強い。
しかしながら、エレクトロ、サンプラー、プロムラミングは使われずひたすらアコースティック楽器による生演奏。
静寂で幽玄な側面、あるいはフリー的要素もあったり、民族的な要素も入るし、現代音楽であり、テクノであり、ジャズでもあり、同時にそのどれでもない音楽、おもしろい。