試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.029
パット・メセニー、ジェイムス・フランシーズとのユニットで5人のドラマーとのコラボレート第1弾。
Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫ Vol.029
Pat Metheny / Side-Eye NYC (V1. IV) / 2021
Pat Metheny and James Francies unit, the first collaboration with five drummers.
Pat Metheny / Side-Eye NYC (V1. IV) / 2021
Guitar, Bass Guitar – Pat Metheny
Drums – Marcus Gilmore
Organ, Piano, Synth – James Francies
Composed By, Arranged By, Producer – Pat Metheny
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて、きょうはパット・メセニーの新譜なり。
メセニーは、19年9月若手ジャズメンを交代で起用した新プロジェクトで、NYでの3日間ライブを行った。
このライヴ時のバンド・コンセプトを「Side-Eye」と名付け、様々な編成でローテーションをした4つ目のヴァージョンを収録したのが本作「Side-Eye – NYC (V1- IV)」となった。
ピアニスト・キーボーディストのジェイムス・フランシーズはすべてに参加。
そして、ドラマーが、
V1がエリック・ハーランド、
V2はアンワル・マーシャル、
V3はネイト・スミス、
V4が本作マーカス・ギルモア、
V5がジョー・ダイソン、ということらしい。
まあ、若手ジャズメンといってもメセニーからしたらであって、いずれもブイブイ言わせてる猛者揃いだ。
(アンワル・マーシャルは、オイラ知らなかった)
それにしてもジェイムス・フランシーズは、メセニーから相当かわれているんだね。
なんせ彼は、ウィザード級のシンセ使いだから。
ライル・メイズを継ぐものとして資格十分かも、オイラとしてもうれしい限りだ。
さてこのアルバムは、ちょいおもしろい。
ちょっと、肩の力抜けてて楽しめる。
(ここんとこ、壮大あるいは小難しい作品が続いたからねメセニー)
1曲目は、オーケストリオンとフランシーズの力量が大いに発揮されている、にわかに3人の演奏とは信じられない。2曲目、名曲 ” Better Days Ahead ” ににやり。
その後ブルージーなオルガン曲(これ調べたらマイケル・ブレッカー1999 ” Time Is of The Essence” 収録のメセニー作曲だった)
つぎは、これホントにメセニーなの!というロックな曲。
しっとりとした6曲目も脅威のフランシーズの左手、
つぎはオーネット・コールマンのブルースで3人とも恐るべきソロ。
ラス前は、ギターシンセで壮大にやって、いつものようにアコースティックでしっとり締める。
3日間だけのライブということもあり、いい意味でくだけた感じ、リラックスした空気の中で様々なメセニーの楽曲が楽しめる。めちゃ気分のよい演奏なのに聴けば聴くほど、とんでもないことやってる3人。
この3人最高だな〜、いや残り4人のドラマーとのセッションも大いに楽しみ。
こんなライブにいけたらシアワセだな〜って、メセニー自身が、1番楽しんでいるのかもしれない。
弾いてる表情が、また味のあるメセニー。そんな彼の顔が観たい1枚。