試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.034
テオ・ヒルが自身のピアノ・トリオにヴィブラフォン奏者ヤング・ライオン ジョエル・ロスを招いて創りあげた名作。
Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫ Vol.034
Theo Hill / Reality Check / 2020
A masterpiece created by Theo Hill with his piano trio and vibraphonist young Lion Joel Roth.
Theo Hill / Reality Check / 2020
Piano, Electric piano, synthesizer – Theo Hill
Vibraphone – Joel Ross
Bass – Rashaan Carter
Drums – Mark Whitfield Jr.
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
テオ・ヒルは、82年生まれのNYのピアニスト。
そして、このアルバムでがっつりフューチャーされているのが95年シカゴ生まれのヴィブラフォン奏者のジョエル・ロス。
中堅&若手の組みあわせだけど、ポピュラー・ミュージックと違って世代を超えたメンバー同士が刺激をあたえ合って優れた作品が生まれてゆくというのが、ジャズの良さであったりする。
もうこのアルバム、最高だよ。
テオ・ヒルとジョエル・ロスのがっぷり四つは堪らん。
ヒルのピアノとロスのヴァイブは、楽器こそ違えど、どちらも明瞭で硬質で知的で流麗。花があるけど甘くなくてハードボイルド。じつに相性のいい2人に思える。
そして、ラサーン・カーターのベースも若きホイットフィールドのドラミングも素晴らしい。
現代ジャズを代表できる名演、名盤。
ジャズ入門ヴィブラフォン編とかいうと、ふつうMJQ(Modern Jazz Quartet)の名前があがると思うけど、時代は動いている。
MJQと、このアルバムを聴きくらべるとあっと驚く。
ジャズの進化、60年間の音楽の変遷には目を見張るものがあると思う。
MJQも、もちろん素晴らしいけど、いまのジャズを聴こう。
ジャズ・ミュージシャンは、常に音楽の進化にマジメに取り組んでる。