試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.036
アルメニアの生んだ奇跡!
民謡+キース・ジャレット+バルトーク=プログレッシヴ・ジャズ。
Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫ Vol.036
Tigran Hamasyan / Shadow Theater / 2013
A miracle born in Armenia! Folk music + Keith Jarrett + Bartók = Progressive Jazz.
Tigran Hamasyan / Shadow Theater
Piano, Producer – Tigran Hamasyan
Programmed By – Jan Bang (Tracks: 3), Tigran Hamasyan (Tracks: 2 to 5)
Glockenspiel – Tigran Hamasyan (Tracks: 12)
Harpsichord – Tigran Hamasyan (Tracks: 7)
Celesta – Tigran Hamasyan (Tracks: 2, 5, 8, 12)
Synth – Tigran Hamasyan (Tracks: 3, 4, 12)
Voice – Areni Agbabian, Christopher Tordini (Tracks: 5), Nate Wood (曲Tracks: 5), Tigran Hamasyan (Tracks: 1 to 10, 12)
Bass – Christopher Tordini (Tracks: 3 to 5, 7), Sam Minaie (Tracks: 1, 2, 6, 8 to 12)
Drums – Nate Wood (Tracks: 1, 2, 4, 6 to 10, 12)
Percussion – Nate Wood (Tracks: 1, 12)
Saxophone – Ben Wendel (Tracks: 1 to 4, 6 to 10)
Bassoon – Ben Wendel (Tracks: 5, 11)
Violin – Jean-Marc Phillips-Varjabédian (Tracks: 3 to 12)
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
この人の音楽がジャズであるのか、少なくとも伝統的なジャズでないことだけは一聴すれば分かる。
しかし、現代ジャズを象徴的に表すピアニストとして、その名を出さないわけにはいくまい。
アルメニア出身のジャズピアニスト、ティグラン・ハマシアン。
2006年セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション優勝者。
くるり- 岸田さんも大絶賛! ↓
そして、あのオダギリ・ジョーも大好きだ。↓
叙情的でセンチメンタル、胸を打つような美しいメロディが、
体験したことのないような変拍子にのって波状攻撃をかけてくる。
グレゴリア聖歌(じつはよく知らない)を思わせるような、
いやもっと線が細くて繊細な旋律が、心のひだをいつの間にか鷲づかみにして離さない。
これがアルメニアの力なのか、東欧万歳!
ときに切なく、ときに狂おしく、
このうえなく儚く、これでもかと感情の塊を叩きつけ、
美しい情景を描いたかと思えば、そこに容赦なく激しい吹雪を降らす。
ピアノ+アルファでオーケストラのような壮大な空間を造りあげるティグラン・ハマシアン。