José James / No Beginning No End / No.0016
ホセ・ジェイムス / ノー・ビギニング・ノー・エンド / 2013年
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はい、泣く子も黙るホセ・ジェイムス。
この声ならオイラも抱かれてもいいかも。
ちなみにホセの画像を見て、
オイラもNYの帽子買いました、てへ。
(どうでもいい情報すみません)
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いまさらオイラが説明するまでもなく、
最高のボーカリスト、ホセ・ジェイムス。
官能的という言葉も陳腐だが、
ほかになかなか形容できない声。
抑制が効いていて、かつ伸びやか。
乾いているようでスウィート。
哀しげでジェントル。
このビロードの声に、いつまでも包まっていたい感じ。
シンプルな構成なんで、
クリス・デイブの仕事も実によく分かる。
クリスは、リズムという枠組みを超えて、
曲自体のサウンドメイクに大きく関わろうとする。
ダブ的効果音のようなリフも多い。
プロデュース能力の大きさが、
そのドラムワークの魅力でもある。
考えてみると、
今活躍している人たちは皆そうだ。
マルチプレーヤーであり、
作曲能力があり、
プロデュース能力がありながら、
何かの楽器のエキスパートでもある。
ロバート・グラスパー・エクスペリメントなんて、
そんな人の集合体だもんね。
MPCやコンピューターが
当たり前の世代の特徴であるのかもしれない。
うん、音楽をこえてすべての分野でもきっと同じかも、
そんな人たちがいま台頭してる気がする。
音楽は時代を映すし、時代とともに変化する。
なんつて、そんなことはさておき、
ホセ・ジェイムスの声をリラックスして楽しむべし。
そうそう、
黒田卓也のトランペット&ホーンアレンジも冴え渡ってるこのアルバム。
われらが和田明にも、これを超えるようなアルバムをつくって欲しい。
José James:Vocal
Robert Glasper:Piano
Pino Palladino:Bass
Chris Dave:Drums
黒田卓也:Trumpet
Emily King:Vocal
Hindi Zahra:Vocal
Suphala:Tabla
Kris Bowers:Piano
Grant Windsor:keyboards
Corey King:Trombone
Jeremy Most:Guitar
José James – Come To My Door