Christian aTunde Adjuah(Christian Scott) / King Adjuah Stomp / 2012年
クリスチャン・スコット / キング・アジュア・ストンプ / No.0071
クリスチャン・スコット、続きます。
2012年の作品「King Adjuah Stomp」。
「自分がどこから来たか、その歴史を理解し、それを未来に発展させたい。スコット姓を与えられる以前の、僕の先祖の歩み、血筋を常に意識している」という彼が、自身の本名を冠し、本格的にアフリカン・アメリカンのルーツに向き合った意欲作。
意欲作2枚組み。
まず、ファンファーレのごとき高らかなハイトーンでの幕開けに意表をつかれる。
この作品の前まで、ウィスパー・ヴォイスというかハスキー・ノートというか、
マイルス晩年みたいな声のような極度にくぐもった音を多用していたから。
なにか振り切れたのだろうか。
自信に満ちた歌いっぷり。
逆にドラムやギターの音色の方がくぐもってる気がする。
細かい刻みで止むことなく降りそそぎ隙間を埋め尽くす砂のようなリズム。
しかし King Adjuah のトランペットは高らかに歌い続け未来を指し示す。
ステップを踏め、そして踊り続けろ。
彼方に見える光は、未来永劫という名の血のダンス。
王のダンスに酔え、そして続け。
Trumpet,Flugelhorn,Siren – Christian Scott
Bass – Kristopher Keith Funn
Drums – Jamire Williams
Piano,Electric Piano,Harpsichord – Lawrence Fields
Guitar – Matthew Stevens
Christian Scott – Jihad Joe
Christian Scott | Liar Liar
- アーティスト: クリスチャン・スコット,マシュー・スティーヴンス,ローレンス・フィールズ,クリストファー・キース・ファン,ジャマイア・ウィリアムス
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: CD
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