Robert Glasper / In My Element / 2007年
ロバート・グラスパー / イン・マイ・エレメント / No.1001
タイトルに書いたとおり、毎年元旦1発目は、
ハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」を聴くことにしている。
えも言われぬ緊張感と美しさ、そして曲のタイトルからして正月っぽいでしょ ↓ 。
ただ、本年で年号も変わることだし、
ちょっと趣向を変えてグラスパーを紹介してみる。
もちろん、グラスパーが「Maiden Voyage」をカバーしているから。
「Maiden Voyage」が「Everything in Its Right Place」とミックスされているのがおもしろい。
このアルバムの次「Double Booked 」でグラスパーは、
はっきりと“ ピアノトリオ” と
“ エクスペリメント ” のスタイル、2頭立ての
“ ダブルブッキング ” を実現してるけど、
このアルバムあたりからその兆候はあきらか。
ピアノトリオでありながら、
彼のアタマのなかでは、“ エクスペリメント ” 構想がすでにあった、
あるいはすでに鳴っていたことが如実なサウンドだ。
“ エクスペリメント ”的なるものを
アコースティック、ピアノトリオでやっている本作。
これはこれで興味深いというか、
むしろ、このスタイルがオイラは好きだ。
やっぱり彼のピアノが、ちゃんと聴けるからかな。
あ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Piano – Robert Glasper
Bass – Vicente Archer
Drums – Damion Reid
Robert Glasper – Everything In Its Right Place/Maiden Voyage
Glasper lays Herbie Hancock’s “Maiden Voyage” over Radiohead’s “Everything In It’s Right Place”