Marc Cary Focus Trio / Four Directions / 2013年
マーク・キャリー・フォーカス・トリオ / フォー・ディレクションズ / No,1056
今回もピアニスト、マーク・キャリー。
しいて言うなら、
前回のジェラルド・クレイトンとドレッド・ヘア繋がり ?!
1995年ソロ・デビューと意外にキャリアの長い人。
「マークは素晴らしいミュージシャンだ! 彼はジャズの伝統に深く根ざしている、しかしそれと同時に常に先を見据えているんだ」とロバート・グラスパーがリスペクトし、ロイ・ハーグローヴやQティップのアルバムにも参加、ローリン・ヒルやエリカ・バドゥなどビッグ・アーティストのバンドメンバーも務めてきた経歴を持つ。
上の記事で分かるように、
ジャズの新たな地平へとチャレンジし続けてきたマーク。
このアルバムは、そんな彼が結成したトリオ。
ドラマーのサミアー・グプタがタブラ奏者でもあるところがミソ。
おもしろいリズムのアプローチが楽しめる。
ときにトランスであったり、ドラムン・ベース的であったり、
伝統的なピアノ・トリオの側面も見せつけたりと、
シンプルなメンバー構成ながら不思議な魅力を持つ一枚だ。
ピアノだけでなく電子楽器も使うマーク・キャリー。
うねるポリリズムに絡むシンセは、
さしずめ黒いジョー・ザヴィヌル。
これ、かなりオイラ好みの一枚。
マーク・キャリーに出会ったことに感謝。
Piano – Marc Cary
Bass – Burniss Earl Travis II (tracks: Track 2, 3, 5, 6, 8, 10)
Bass – Rashaan Carter (tracks: Track 1, 4, 7, 9)
Drums, Tabla – Sameer Gupta
Marc Cary Focus Trio: Four Directions – Indigenous
Marc Cary Focus Trio – Waltz Betty Waltz