Kris Davis / Diatom Ribbons / 2019年
クリス・デイビス / ダイアトム・リボンズ / No,2035
きのう紹介したボーダーランズ・トリオのピアニスト、クリス・デイビスをもう一枚。
彼女、海洋生物が好きですね。昨日はヒトデ、未紹介のアルバムにはオクトパスというタイトルもあった。きょうのダイアトム・リボンズは、珪藻の帯。
こんどのジャケットはカッコいい。
なにか最先端のきらめきみたいなもの、あるいは太古から連綿と続くDNAを示唆するようなジャケットだ。
ジャケットには、参加ミュージシャン総勢10人の名前があるけど、もちろんリーダーは、ピアノのクリス・デイビス。今回ドラムのテリー・リン・キャリントンとターンテーブリストのヴァル・ジーンティー、この2人の存在が大きい。
女性3人の核に男どもが絡む感じが今風か。
きのう紹介の “ アステロイデア ” では、少々物足りなかったリズムが大幅にパワーアップ。結構パーカッシブなピアノでリズミックなフレーズを叩くクリスのピアノとの三つ巴の絡みがかなりスリリングで息を呑む。なによりキャリントンのタイトなグルーブが堪らん。そして、そこに絡みつくネルス・クライン、マーク・リボーのギターの狂おしさ。
これも2019年を代表する一枚だ、絶対。
けっして万人向けではないR指定なジャズだけど、緻密な計算と奇跡的なバランスの上に成り立つ異型の花、美しきリボン。爆音で堪能せよ。
Piano – Kris Davis
Drums – Terri Lyne Carrington
Bass – Trevor Dunn
Guitar – Marc Ribot, Nels Cline
Tenor Saxophone – J.D. Allen, Tony Malaby
Turntables – Val Jeanty
Vibraphone – Ches Smith
Vocals, Voice – Esperanza Spalding
↓ うっひゃ〜!かっちょええ〜!!! パンクだぜ!
Kris Davis Diatom Ribbons