Fábio Gouvea / Escolha / 2014年
ファビオ・ゴウヴェイア / エスコーリャ / No,2122
結局また、ブラジルに帰ってきてしまった。
きのう紹介のロウレンソ・ヘベッチスは、
ギタリストだったので、ちょっと先輩格のブラジリアン・ギタリストを。
Fabio Gouvea(ファビオ・ゴウヴェイア)は、サンパウロ出身のギタリスト。10歳からギターを始め15歳でタトゥイ音楽学院で学び始める。1996年からアンドレ・マルケス、クレベール・アルメイダと共にトリオ・クルピラを結成、活動中。同時にリーダー作をも精力的に製作、発表。
エルメート・ファミリーの一員としてイチベレのトラでベースを弾くこともあるというFabio。エルメートと現代ジャズに大きく影響を受けつつ、自ら作曲、アレンジ、プロデュース、そしてギターやフルートなど複数の楽器を演奏。編成は異なりますがどれも有機的な暖かさに満ちた音楽で、ゆっくり時間をとって聴いていただきたい作品です。
その名は、ファビオ・ゴウヴェイア。
エルメート・パスコワール・チルドレンと呼ばれるファビオ。
そのギターの音色は、どこまでも優しく艷やかだ。
もちろんブラジルらしさは、十二分にあるわけだけど、
意外と普通にジャズ・ギターで驚く。
完全ジャズのフォーマット、かなりコンテンポラリーよりな曲もありながら、
メロディそしてインプロビゼーションは、どこまでも美しくやさしい。
サウンドは、よく聴くとかなり硬質な響きを残している。
実は、ジョン・エリス、ヘレン・スンらNYのミュージシャン、あるいはNYで活躍するブラジル人ミュージシャンらとで演奏されたNY録音だ。
ラテン・ジャズではなく、コンテンポラリー・ジャズを追求しながらもブラジリアンの血が色濃く出たサウンドとプレイ。
なかなか、いいギタリストをまた見つけてしまった。
Guitar – Fábio Gouvea
Bass – Felipe Brisola
Drums – Alexandre Kautz
Saxophone – John Ellis
Piano – Helen Sung
Percussion – Rogerio Boccato
Vocals – Anne Boccato
Adiante (Fabio Gouvea)