Darcy James Argue’s Secret Society / Brooklyn Babylon / 2013年
ダーシー・ジェイムス・アーギューズ・シークレット・ソサイエティ / ブルックリン・バビロン / No,2160
きょうは、ひさびさラージ・アンサンブルいってみよ。
ずいぶん久しぶりダーシー・ジェイムス・アーギュー。
このアルバムは、かれのオーケストラ、Secret Society の2枚目の作品。
1作目のデビュー・アルバムに続いてのグラミー・ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル賞ノミネート作品だ。
前回作品 “ 地獄のマシーン ” に続き、 “ ブルックリン・バビロン ” とは、意味深なタイトルだ。
サウンドは、ラージ・アンサンブルらしく彩り豊かで映像的だけど、マリア・シュナイダーがオーガニックで明るく大地や大空、自然を喚起するのとは対称的に、都市や機械文明、地下鉄や工場や、倉庫街、鋼鉄の高架を走る電車、明滅する街の明かりやクルマのヘッドライトなどを思い起こさせる(ジャケットのままやんけ!とセルフ・ツッコミ)。
ま “ ブルックリン・バビロン ” だからね。
なにか、都会を舞台にした映画を思わせる物語の重奏。
ブルックリン橋(しか知らない)を走る電車(戦前は走ってた、てかちょっと古っぽさを感じさせるサウンド)、物憂げな表情で車窓から外を眺めるくたびれた作業員風のオトコ。主人公はアナタだ。
車外からオトコの表情のアップ、カメラはゆっくりと引いてゆき電車をなめ、そして上空から橋を俯瞰。橋の先には、どんよりと煙るマンハッタンの街並み。
なんてストーリーに入ってくれ(入ってるのはオイラだけか !? )。
Degree of
Advance / アドバンス度 ☆
Conceptual / コンセプチュアル度 ☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Visual / 映像度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
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Darcy James Argue’s Secret Society
Brooklyn Babylon — Chapter 5 (Excerpt)