Ron Minis / Pale Blue Dot / 2018年
ロン・ミニス / ペール・ブルー・ドット / No,2205
今週は、イスラエル勢をずっと紹介したけど金曜日のきょうは極めつけのこの人、ロン・ミニス。
ロン・ミニスはピアニスト。でもピアノの他にギターやベース、ドラムスも演奏するマルチ器楽奏者。両親はロシア出身で、青く染めた髭がトレードマーク。
サウンドはなんとも形容が難しいけど、けっこう激しいプログレ風なピアノサウンド。
最近世界的によくあるピアノトリオ、美メロのピアノ+ドラムンベースぽい暴れるドラムというスタイルに若干似てるけど、もっとピアノがエキゾチック&刺激的。
よく聴くと、ベーシストも結構攻めてて、時折おおっ!てフレーズを入れてくるし、変拍子も何のそのな強者イスラエル勢だけに、これら新時代ピアノ・トリオのなかでも群を抜いた個性的なサウンドだ。
もちろん、リズムがたたみ掛ける激しさ、キャッチーさでジャズ初級者もじつに入りやすいし、上記のピアノ・トリオに飽きた耳にもじつに新鮮だと思う。
「Pale Blue Dot(ペイルブルードット、淡く青い点)」とは、NASAが1977年に打ち上げた宇宙探査機ボイジャー1号が太陽系に別れを告げようとしていた1990年に約60億キロメートルの彼方から撮影した地球の写真のことを指す。
地球をもっとも遠くから写したこの写真は、人類の活動というものが宇宙から見ればいかにちっぽけなものかを再認識させられる歴史的な一枚だ。
そんなことを考えながらこのアルバムを聴くと、この壮大な音楽からもある種の孤独や儚さのようなものが伝わってくる。(Musica Terraより引用)
なんて、結構ロマンティストだぜ青髯マン。
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度☆☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Deviant / 変態度 ☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
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Piano, effects – Ron Minis
Bass – Avri Borochov
Drums – Yogev Gabay (1,2,4,5,6,7)
Drums – Daniel Dor (3, 4)
The Aggregate – Ron Minis
Meinl Cymbals – Yogev Gabay – “Pale Blue Dot”