Derrick Hodge / Color of Noize / 2020年
デリック・ホッジ / カラー・オブ・ノイズ / No,2239
UKに負けてはいられない!本家(?)ブルー・ノートのリーサル・ウェポン、デリック・ホッジの新譜を紹介。
オイラの超好きなベーシスト。
いやベーシストという枠におさまりきれないミュージシャン、デリック・ホッジのことは、ずいぶん以前紹介した。
ソロ・アルバムにとどまらず、ロバート・グラスパー・グループの懐刀と言ってもいい存在。
もちろん、それ以外でも八面六臂の活躍中。
彼のソロ3作目が本作。
凄いッス。なんといっても疾走いや爆走するツインドラム。
特に、タイトル・ナンバーには度肝を抜かれる。
全体通して、アンビエントというか優雅な美しい楽曲だけど、リズムが過激すぎる。
カッコよすぎて毛穴と瞳孔が開く。
ドラムは、ジャスティン・タイソンとマイク・ミッチェル。
そこにピアノあるいはオルガンで絡むジャハリ・スタンプリー。
このとんでもないプレイを披露してるジャハリ・スタンプリーは、このアルバムがレコーディング初体験らしい ↓ (またも要注目の若手登場)。
ピアノをプレイしてくれたジャハリ・スタンプリーはソーシャル・メディアで見つけた人で、彼のサウンドを聴いたときは驚いたね。実は彼はロバート・グラスパーが教えてくれた人で、僕から声をかけさせてもらったんだ。さらに驚いたのは、今回が彼にとって初めてのレコーディング経験だったらしい。まだ18歳だっていうんだから確かに不思議じゃないけど、そういった経歴も含めてとても興味深かったね。
しかも、こんな複雑極まりないリズム&アンサンブルが、全曲ほぼワンテイクで録られているらしい、激クール!
ちょっとね、興奮する。
いやいや、だいぶ興奮。
美しさとオーガニックな手触りと、激しさと儚さが同居する奇跡の一枚。
聴いた途端に鷲づかみにされた、ひさびさに胸が高鳴るというか熱くなる一枚。
爆音、あるいはいいヘッドフォンで聴いて欲しい。
好きすぎて、気の利いた言葉がみつからない。
2020年の10枚入り一発確定。
Bass, Keyboards, Guitar, Voice – Derrick Hodge
Piano, Organ – Jahari Stampley
Keyboards, Synths – Michael Asberg
Drums – Mike Michell
Drums – Justin Tyson
Turntables – DJ Jahi Sundance
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Degree of
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Trance / トランス度 ☆☆
↓ タイトル・ナンバーにのけぞるがいい!
Derrick Hodge – Color of Noize
Derrick Hodge – Color of Noize (Album Trailer)
Derrick Hodge – New Day