試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.035
現代ジャズ・ピアノのキーパーソン、アーロン・パークスがブルー・ノートに残した必聴盤。
Contemporary Jazz for Exams≪ Introductory Edition ≫ Vol.035
Aaron Parks / Invisible Cinema / 2008年
Aaron Parks, a key figure in contemporary jazz piano, is one of the most important figures of the 2000s.
Aaron Parks / Invisible Cinema / 2008年
Piano – Aaron Parks
Keyboards – Aaron Parks (Tracks: 3, 5, 6 and 8)
Mellotron, Glockenspiel – Aaron Parks (Tracks: 3)
Written-By, Composed By – Aaron Parks
Bass – Matt Penman
Drums – Eric Harland
Guitar – Mike Moreno
Piano,Producer – Aaron Parks
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
現代ジャズ ≪ 入門編 ≫と謳いながら、まだアーロン・パークスのことを取り上げていなかった。
現代ジャズを語る上で、楽器ごとに外せない人をあげていったらピアノにおいては、まずこの人かもしれない。
ブラッド・メルドーあるいはロバート・グラスパーというビッグ・ネームは、すでに何枚か挙げた。
けれど個性がハッキリしすぎて自分のグループ以外では、そんなにセッション(レコーディング)していないかもしれない。
でも83年生まれのアーロン・パークスの多岐にわたる活躍。
現代ジャズのど真ん中にいながら、さまざまな名盤に顔を出す。
このアルバムは、24歳の彼がブルー・ノート・レーベルに移籍しての第1弾だ。
メンバーは、ベースにマット・ペンマン、ドラムにエリック・ハーランド、そしてギターのマイク・モレノと鉄壁な盟友たち。
特に、このアルバムにおいてはマイク・モレノのギターが、完全にアーロン・パークスの世界観を共有している。なくてはならない存在。
聴くほどに魅力を増す名盤。
パークスのピアノの流麗さとミステリアスなヴォイシング。
パークスとギターのマイク・モレノの創りだす美しい旋律とエリック・ハーランドのドラムのストリートを思わせるような乾いた音が対照的で、これまでにない空気を創り出す。
2008年当時は、かなり斬新だったのではなかろうか。
特にハーランドのドラムの音色は、今でも賛否分かれるかもしれないけど、
もちろんハーランド・ファンのオイラには、これが堪らない。
むちゃくちゃハードな曲があるわけでもないのに、何か心を持って行かれる。
眉間にシワがよる。脳内無限ループ。
現代ジャズ・ピアノのキーパーソン、アーロン・パークスの2000年代を代表する1枚。
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