3管になってさらに大きく進化したアレックス・シピアギンのシクステット!
Alex Sipiagin’s Sixtet has evolved even further with three tubes!
Alex Sipiagin / Equilibrium
Trumpet, Flugelhorn – Alex Sipiagin
Alto Saxophone, Soprano Saxophone – David Binney
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone – Chris Potter
Bass – Scott Colley
Drums – Gene Jackson
Piano – David Kikoski
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きのうに引き続いてアレックス・シピアギンをもう1枚。
もちろんクリス・ポッター参加。そしてアルトサックスのデヴィッド・ビニーも参加。
ベースのスコット・コリー、ピアノのデヴィッド・キコスキーは代わらず、
ドラムがジーン・ジャクソンになった。
今度は3管のシクステットだ、豪華。
全9曲で2曲を除いてオリジナル。
内2曲は、フリーのような曲(その名も “ Free ” )。
他は、どれも複雑でテクニカルなメロディラインを持った現代的な楽曲だ。
スピリチュアルな空気の曲もあるけど、それももちろん単なる繰り返しが続く単純な曲ではない。
前作とは、1曲目から空気が変わった。
4ビートではないコンテンポラリー、しかもピアノがエレピになっている。
都会的なサウンドがかっこいい。
全編にわたって3管になった分、ハーモニーが複雑でテクニカル。
そして、どの曲も3管のソロのレベルが凄い、シビれまくる。
聴き応え十二分。
9曲中、エレピが3曲、ピアノが4曲、アカペラ(管のみ)2曲という内容。
オイラ的にはエレピ曲押しだけど、ピアノ曲もまったくオールドスタイルではないし、むしろぶっ飛んでる。
きのう紹介の“ Steppin’ Zone ” の3年後のアルバムだけど、
この間の時代の流れ、ジャズの流れの変化がなにか感じられる名盤。